チャーチスト | mpmwatcherのブログ

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日経平均が2万円の大台に乗った。大方の論調は、

「安倍さんが日銀総裁に選んだ黒田さんが、「2年で物価が2%上がるようにする」と宣言し、量的・質的金融緩和というものすごい金融緩和を始めて、株価が上がった。」というものだ。

「黒田さんの前の総裁の白川さんも、同じことをやっておけば良かったのに」とも言われているようだ。黒田総裁はやっているが、白川総裁はやらなかった。その理由を考えてみた。

一言でいえば、「理論的に説明がつかないけど効果があるかも知れないこと(あるいは、効果があるかも知れないけど理論的に説明がつかないこと)を、やるか、やらないか」の違いだと思う。

例えば、為替レートや株価の分析に、チャート分析というのがある。為替レートや株価のグラフを書いて、過去何年かの山や谷を結ぶ線を引いて、「今回、この線を越えると、ぐんと上がる」、「ピークから、38.2%下落したので、そろそろ反発する」なんてことを真面目に分析し、結構そのようになっている。こういう人たちをチャーチスト(チャートを書いて、分析、予想をする人)と呼ぶ。ところで、38.2と言うのは、フィボナッチと呼ばれるもので、何でそうなるかは関係ないし、興味もない。そうなるからそうなる、ということだ。

今、日銀さんがやっているのは、「2年で物価を2%上がるようにするために、国債を2倍買う」と宣言して、「人々の期待に働き掛ける」ことをしている結果、今のところ株価が上がっている。なんでそうなるかは、学者先生の世界でもよく分からないようだ。

今年の大河ドラマの吉田松陰の句をお借りして言えば、
「かくすれば かくなるものと 知りながら よう分からんけど いっちょやってみるか」
が黒田さん、
「かくすれば かくなるものと 知りながら よう分からんので ちょっと様子見」
が白川さん
というところでしょうか。