4月13日に発表された金融政策決定会合議事要旨(2015年3月16、17日開催分)をみていたら、国債市場の動向について、わざわざ一段落を設けて、どんな議論があったかを紹介している。
しかも、「国債市場の動向」というところに、ご丁寧にアンダーラインまで引いて、ここを読んでね、と言わんばかりの書き方になってる。
これによると、
・「量的・質的金融緩和」を進めるもとでの国債市場の動向について、議論が行われた。
・複数の委員は、国債市場の機能度や流動性について、やや否定的な評価が多くみられており、市場参加者は流動性プレミアムを相応に意識している可能性があると述べた。
というこうとだ。要は、自分たちが、ばかすかばかすか国債を買っているので、市場がおかしくなってしまっているかも知れないね、ということのようだ。
でも、わざわざこの議論を紹介する狙いはなんだろうなぁ、と思っていたら、今日の日経新聞に、経済財政諮問会議で黒田総裁が、「ここからはセンシティブな話なので、外に出ないように議事録から外してもらいたい」とオフレコ要請をしたうえで、財政赤字を何とかしろといった趣旨の発言があったという記事が載っていた。
これらを全部ひっくるめて考えると、「われわれ日銀は、国債をがんがん買っているが、それをいいことに、あなたがた政府も調子にのって国債をがんがん出してると、大変なことになるぞ」ということなんだろう。