但馬の国一宮・出石神社。
出石神社は、『古事記』や『日本書紀』に記される渡来新羅王子の天日槍(アメノヒボコ)伝説の中心となる神社。
現在の祭神には天日槍が将来したという八種神宝(ヤクサノカンダカラ)の神霊および天日槍自身の神霊を奉斎する。
地元では出石の開拓神としても信仰される。
古くから但馬国(兵庫県北部)では随一の神威を誇ったほか、
中世・近世には但馬国の一宮にも位置づけられた、但馬地方では代表的な古社になる。
祭神は
・伊豆志八前大神(いづしやまえのおおかみ)
・天日槍命(あめのひぼこのみこと)
・伊豆志八前大神(いづしやまえのおおかみ)
・天日槍命(あめのひぼこのみこと)
の二柱。
出石神社の祭祀は、天日槍(あめのひぼこ、天之日矛/天日桙)伝説との深い関わりで知られる。
そのうち『古事記』応神天皇記では、天之日矛は新羅王子であり、その昔(応神天皇以前)に日本に渡来したとする。
そしてその渡来の経緯として、天之日矛は妻を追って日本に渡来し難波に着こうとしたが着けなかったため、
新羅に帰ろうと但馬国に停泊していたが、
そのまま但馬国に留まり多遅摩之俣尾(たじまのまたお)の娘の前津見(さきつみ)を娶って子孫を儲けたと。
また天之日矛は「玉津宝(たまつたから)」と称される神宝8種を招来。
また天之日矛は「玉津宝(たまつたから)」と称される神宝8種を招来。
それらが「伊豆志之八前大神(いづしのやまえのおおかみ)」。
正面の鳥居。