伊勢神宮の遷宮で新調される65棟のうち、
32の社殿は茅葺(かやぶ)き屋根を持つ。
伊勢神宮の茅葺き屋根は
茶色系の“枯れた”ような色だが、日光を浴びると輝きを放つ。
輝きを生むのは「米粒がすべり落ちる」といわれるほど
茅を整然と敷き詰める職人、茅葺工の魂だ。
茅葺工も宮大工と同様数を減らしているが、
他県の若手職人らも加わり、伝統を守り継ごうとしている。
作業に加わった中野誠社長(45)は
「1300年もの間、草(茅)と木(柱)の文化を守ってきた伊勢には、
日本の伝統を守っていく上で『最先端』のものがある」と話す。
「日本の伝統はこうあるべきだ。それを神様が教えてくれた」
昭和30年代後半まで約1万人で推移した
茅葺き職人は現在100人規模にまで減っているとみられ、
技術の確保が危ぶまれている。
「伊勢神宮の茅葺きは、
ほかでは見られないやさしい丸みを持ち、
それが鏡のように光り輝く。決して絶やしてはならない」
※ ※ ※
職人の“感覚”。
それを伝えることは、
“魂”を伝えることでもあります。
それは、
“炎”を受け渡すようなもので、
今の世代から、次の世代へと、
ずっと、伝えていかねばならないもんだと、
思います。
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