お久しぶりです。


羽賀ヒカルです。

いろいろな方から


「これから、日本はどうなるんでしょうか?」


「こんな時、私はどうすべきでしょうか?」


といったご相談をよくいただきます。



その際は一貫して、


「よく祈り、目の前のこと(家事・仕事・対人…)に全力であたって下さい」


とお答えさせていただいております。




日本という単位で見た時、


「復興と再生」というのが大きなテーマになってくるのですが、


そのヒントになる一冊の本を最近読みました。



まごころの人 辰巳浜子/著者不明

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料理研究家の辰巳芳子さんの母親である辰巳浜子さんの手記を元に書かれた作品。



辰巳芳子さんの母親・辰巳浜子さんは、料理研究家の先駆けにあたる方です。


もともと料理研究家になろうと思ってなったわけではありません。



読めばわかるのですが、


戦中~戦後のタイヘンな時代に


旦那さんと子供3人 と 病気で亡くなった妹の家族・旦那さんと子供3人。


女手一つで合計8人の面倒を同時に見なければならなかったそうです。



その役割に徹してるうちに、


その家事の手際の良さと料理の腕前から、


いろいろな人から「料理を作って欲しい」と頼まれるようになりました。



そして「主婦の友」の会社の人から「料理の本を出さないか?」と声がかかり、


日本で初めての料理番組に出演。



料理研究家の先駆けとして活躍されるようになります。



この本には、昔の家事のタイヘンさがよく描かれてます。



昔は着物です。


着物を濡らしてはいけないから、掃除も今よりも手間がかかります。


掃除機は無く、雑巾の絞り方一つで母親からうるさく言われる時代だったそう。


着物の折り目も、ちゃんと折り目正しくするのはタイヘンです。


髪型一つとっても昔はピチッとキレイに結わねばならず、セットに時間がかかったようです。


日常生活のありとあらゆることに、


手間と丁寧さと慎重さが必要だったとのこと。



以下の通りです。


『昔の母親はほんとうにたいへんでした。


たいへん過ぎたからこそ、改善されて進歩して、今日の家庭生活になったのでしょうが、


その恩恵に私など浴しているはずなのですが、


これ以上、掃除は手数だ、洗濯はめんどくさい、


お勝手でコツコツ料理するなんてもってのほか、


チャーと炒めて、しゃあーとお湯をかけて食べる工夫はないか?


今に寝ていてもご飯やお菓子が目の前に回ってくるような機械でもできないかしら?


……そうなったら女もやめていただきましょう、と申し上げるよりほかはありません』



つまり、「ちゃんと家事をしないなら、人間をやめろ」と。


結構、強烈なメッセージが書かれています。



日常生活・即修行。


日常生活・即祈り。



日常の家事がそのまま己自身を磨く修行となり、


日常の仕事がそのまま日本に対する祈りとなる道。



これはまさに今、日本人が最も必要とされていることだと思います。

キリスト教徒だった辰巳浜子さんが


祈りとともに、目の前の仕事に全力であたる様子がよく伝わってきます。



『細心の注意と、たゆまぬ努力、誠意と正直をもって当たり、


 つらぬかなければ、いい仕事はできないのです』


                            辰巳浜子




日本の今後の道のりはラクでは無いでしょう。



だからこそ、日本人は「日本の痛み」を感じながら、


祈りと共に、


目の前のことに全力であたっていかねばならないのだと思っています。




私もまたその気持ちです。



日本の復興を祈願すると共に、


このブログを読んで下さっている方が神様に愛されて


幸せに開運することをお祈りしています。





羽賀ヒカル




追伸:


4月からお休みさせていただいていたブログでの有名人鑑定を再開する予定です。


よろしくお願いします。