生後6ヶ月になるアメショの陰睾のオペを
行ないました。
陰睾・・・精巣(睾丸)の下降が不完全なため
腹腔内やソ径部に停留し、陰嚢内に降りて
こない状態。潜在精巣、停留精巣とも呼ばれる。
このように精巣が一つしかありません。
残りの精巣を探すべく、皮下を丁寧に触診
しましたが触知することができず、お腹を開腹する
ことも視野に入れて、オペをしました。
全身麻酔の下、再度皮下を探しましたが
見当たらず、開腹することに。
腹腔内では腎臓からソ径部の間のどこかにある
と思われ、慎重に探しましたが判りません。
ソ径部のあたりを再度注意深く探すと、
ようやく発見。
ソ径部に接する腹膜に埋まっているような感じ
でした。
血管を気づつけないよう慎重に精巣を引き上げ
摘出しました。
閉腹後、正常な精巣を摘出しオペは終了しました。
精巣を探すのに、やや時間を要しましたが
オペは無事しました。
ソ径部に位置していた精巣(右)は
左に比べ、やや小さめでした。
陰睾は、イヌではたまに遭遇しますが
ネコでは、かなりレアです。
陰睾は遺伝的な要因が関わっていると
考えられているため、陰睾の仔は
繁殖すべきではないと言われている。
ちなみにゾウやクジラは精巣下降が起こらず
腹腔内に留まったままのようであるが
繁殖能力に支障がないと言われている。






