先日記事にしました

「炎症性乳癌」疑いのワンさんの

病理検査がきました。

結果的には「乳腺癌」という

悪性のものでしたが

予想していた最悪のものでは

ありませんでした。


半日であれほど急激に増大する

ケースで、この病理検査結果は

いい意味で予想外でした。


またサージカルマージン

(外科的な腫瘍辺縁の安全域)

も大丈夫でした。

簡単に言えば取りきれていました。

リンパ管や血管内にも腫瘍細胞は

認められず、そけいリンパ節にも

転移所見は認められませんでした。


術後食欲も順調で、もうすぐ17歳という

年齢のわりには元気です。

心配していた手術部位も、順調に

改善しています。


獣医師Tommyのブログ「小さな命と向き合って」 4

とてもシビアな状況でのオペでしたが

経過が順調なことから

退院の日取りも決まりました。

そう少しの辛抱です。


【元気になったせいか、じっとしてくれません】
獣医師Tommyのブログ「小さな命と向き合って」 4


獣医師Tommyのブログ「小さな命と向き合って」 4


「毎日毎日この仔のことばかり考えていた」

とおっしゃる通り、毎日面会にいらしていた飼い主様に、

病理検査結果をお話しすると、笑顔で涙を流されておりました。

「元気な状態で、帰宅できないことも覚悟していた。」

と話されました。


オペそのものを断念することなく決断され、当院を

信頼していただき、このように退院のお話ができて

大変嬉しく思います。

獣医の大学時代「獣医師は動物を治すと同時に

飼い主様の心も治す」とおっしゃったある先生の

言葉を思い出した次第です。


とは言え相手は癌ですので、安心はできませんが

とりあえず良かったです。


ランキングに参加しております。

よろしければ、ポチして下さい。
にほんブログ村 その他ペットブログ 動物病院・獣医へ