眼圧は左右共に40mmHg以上に達し
(正常眼圧は15~25mmHg)
左眼は水晶体の脱臼が認められ
右眼はすりガラス状になっておりました。
これらの検査所見をふまえ
飼い主様は、だいぶ迷われた末
外科的治療を行うことを決断されました。
具体的には、眼球を摘出せず、
眼球を残したまま、両目にシリコンを
挿入していく手術。
(シリコン義眼硝子体内挿入術)
この手術は、勿論手術そのものも
大変重要ですが
術後管理がさらに重要です。
前肢で術後の眼をこすられたら
ひとたまりもありません。
カラーは勿論のこと、抜糸までの
2週間が特に注意が必要です。
そして
2週間後、無事に抜糸を行いました。
その後両目が不自由でもありながら
徐々に感覚で覚え、お散歩が可能となり
術後約1年たった今では
物にぶつかることなく、普通の速度で
お散歩ができるまで復活しました。
こんなに細い道でも
すいすい歩けます。
柴犬の中に、遺伝的に
緑内障になりやすい仔が
いると言われております。
目の調子が気になる時は
早めに病院を受診して下さい。
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