本日は膀胱炎症状で治療中の

ネコさんの尿検査を行いました。

ネコさんの場合、難しいのは採尿です。


ワンさんの場合は散歩の時に

尿を取れることが多いのですが

ネコさんは砂に尿をしてしまい

ご自宅での採尿はもちろん

病院でも自然に尿をするのを

待っていても、なかなかしてくれない

ケースが多いです。


そのため積極的な採尿が必要になります。

当院では、カテーテル(管)を用いて

採尿することが多いです。


男の仔の場合はペニス(尿道口)から

カテーテルを入れることで

比較的容易に採尿できますが

女の仔の方は、少しテクニックが必要です。


獣医師Tommyのブログ「小さな命と向き合って」 3

当院では、上の写真のような細い

カテーテルを用います。


動物を横に寝かせた状態にし、

陰部から少しずつ尿道に沿って

カテーテルを膀胱まで進めていきます。

基本的に麻酔の必要もなく、痛がることも

ほとんどありません。

膀胱まではカテーテルの根元に達するくらい

わりと距離があります。

膀胱まで達すると、カテーテルの先から

ぽたぽたと尿が漏れてきますので

シリンジで吸引して、必要な量を

採尿していきます。


獣医師Tommyのブログ「小さな命と向き合って」 3


獣医師Tommyのブログ「小さな命と向き合って」 3


膀胱炎は治療していくと、その症状は

比較的早い段階で改善していくことが

多いです。

しかしながら症状が落ち着いているからと

治療をやめてしまうと再発するケースが

とても多くみられます。

そのため尿検査は、治療を終了するか否かの

決め手になる重要な検査となります。




採尿の仕方は

自然に排尿して採尿する方法

膀胱を手で圧迫して採尿する方法

膀胱に針を刺して採尿する方法

カテーテルを用いて採尿する方法

などがあります。


それぞれの病院であるいは個々の

動物で採尿の仕方は異なります。

これからの季節は採尿する機会が増えるかと

思いますので、記事にしてみました。

よろしれば、押してください。わんわんネコ

にほんブログ村 その他ペットブログ 動物病院・獣医へ


にほんブログ村