本日は来月1日、発売予定の新しい
処方食ヒルズのy/dの院内セミナーが
行われました。
猫の甲状腺ホルモンが過剰に分泌される
「甲状腺機能亢進症」のネコに適した
処方食です。
ネコの甲状腺機能亢進症の有病率が
1997年ころから腎臓病や糖尿病より
増加していることや日本のみならず
イギリス、アメリカ、EUなどでも7歳を
境目として増加し、13歳を越えると
その有病率はかなり高くなること、
診断時の平均年齢は12歳~13歳で
あるということでした。
「甲状腺機能亢進症」の症状は
高齢であるにも拘らず、とても活発で
食欲が亢進したり、食べているにも拘らず、
体重が減ってきたり下痢や嘔吐を呈したり、
様々な症状を示します。
一般的には甲状腺のホルモンを測って
診断していきます。
治療は甲状腺の働きを抑える飲み薬を
1日2回投薬していただくことが
多いと思います。
今回の処方食y/dは食餌中に含まれる
ヨウ素を制限することで、現在治療中の
飲み薬を減らしたり、止めていくことが
できる可能性もあります。
また新たに甲状腺亢進症が見つかった場合も
y/dは、その効果が期待できるように
思われます。
また甲状腺亢進症のみならず、腎臓病を
併発している仔にも、腎臓病の病態によっては
y/dが適応となることもあります。
詳細につきましては、獣医師にご相談下さい。
年々増加する「甲状腺機能亢進症」
当院でも5、6頭の仔が毎日、
1日2回投薬をしていただいております。
この処方食によって、飲み薬の回数を減らしたり
休薬することが出来ることを期待したいですね。
よろしければ押して下さい。