9.11に思う事 | 大塚しほのブログ【流々、しほ暦】

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なるべく自然なもので安心して楽しく子育てしたい2児の母。

植物ベースの暮らしで地球も家族も守りたい。

2人の子どもとの暮らしを中心に、思ったことやアレコレ綴っていきます♪

今日は9月11日。9.11。

2001年、私はオーストラリアのシドニーに住んでいて、サーキュラー・キーを発着するクルーズ船で働いていました。
「船で働く事」「海外に移住する事」が10代の頃からの夢で、20歳で日本を飛び出し、それを叶えた時でした。

9月11日、ちょうど数日前から母親が友人たちとシドニーに遊びに来ていて、私が借りた一軒家に寝泊まりしていました。
その日は知り合いのOZガイドの案内でブルーマウンテンに観光に行きBBQをする。そんな予定でした。

朝起きて、ニュースをつけたら目に飛び込んできた悲惨な光景。
それは遠く離れたオーストラリアにも多大な影響を与えていました。
空港は一時閉鎖され、フライトはキャンセル。
世界中の各地でテロ対策が厳重に行われるようになった引き金となったあの事件。

私たちは予定通り私たちはブルーマウンテンへ出かけましたが、ガイドのスティーブと「最初は映画の1シーンかと思った」と話していたのを覚えています。
私もNYに住む友人にメールをして、スティーブもしきりにどこかへ電話をかけていました。

ブルーマウンテンはとても平和で、同じ地球上でそんな事件が起きているなんてとても信じられませんでした。
でも、今でもこうしている間もどこかで戦争は起きていて、苦しんでいる人たちがいる。
ここはこんなに平和なのに。
私は、今夜の夕ご飯は何を作ろう。などと考えている。でも、それが現実。

あの9.11が起きた為に一時的に海外へと向かう観光客が激減し、私が働いていたクルーズ船も打撃を受け、事業縮小。
一度体制を立て直す為に私は翌年に帰国しました。

そして就職した会社で親友さくらと出逢い、インド人のブラザーをホームステイに迎え、JAEに入って後にXMAと出逢い、北海道に住み、飛鳥Ⅱに就職して叶わぬと思っていた「船で世界一周」を叶えて世界を4周して、そして夫に出逢った。
数え切れないほどの出逢いを重ね、そして今は心魂で活動をしている。

あのテロがなければ、私はもしかしたら今もオーストラリアに住んでいたかもしれない。
そこではどんな人生になっていたのだろう。
もちろん考えても分からない結果。
でもあの事件が直接的ではないにしても、私の人生にも影響を与えた。
そんな人が世界中に数え切れない程いることでしょう。

私の人生が何も特別なわけじゃない。
ごく普通の人生の一つ。

あれから15年。
思い返せば様々な出来事・出逢いがありました。
今日という日を今年も迎えて過去を振り返った時、自分の小さな人生の中で出逢った人々の顔を思い出しました。

そういえばバリ島に行った時も、その10日後に訪れたレストランがテロで爆破され、多くの死傷者が出ました。
人災も天災もいつ何があるか分からず、今生きている事は当たり前ではないのですよね。
私も家族も友人も仲間たちも。
今朝も、今これを書いている時も小さな揺れも感じています。

だから、もし大切な人がいたら、どうぞ大切にしてください。
大切な人がいる、というのは当たり前の事ではないのですから。


事件の当事者だった方達の心の傷は未だに癒えていないでしょうが、少しでも日々の幸せが増えていく事を願います。


テロ。宗教戦争。喧嘩。
全ては考え方の違いや勘違い。
それは規模が大きいか小さいかの違いで、日常的にも頻繁に起こっている。

認め合う事。信じる事。
目に見えないだけに、とても難しい事。
自分の事さえも信じる事は非常に難しい。
私は、私が信じる人が私を信じてくれたから、自分を信じられるようになってきました。

全ての人が分かり合える事はないでしょうし、そうなると崩れるバランスもある。
それも分かっていますが、少しでも心の平和が増える事をこの日に願います。

そして自分にできる事を探し続けていきます。


そして、大切な人には愛情と笑顔を。