雪国で育った私は、子供の頃お正月の歌が不思議で不思議で、

 

「えー?たこあげるの?」

「はねつき?うーん?」と。

 

外は真っ白、雪だらけ。

 

そんなんやってる子どもはもちろんいない。

外に出たら雪が降ってるし、歌の本の挿絵もよくわからない。

 

 

かきねのかきねの曲がり角、の歌も同じく不思議で不思議で。

 

見たことないし。落葉?焚き火?さざんか?冬に?

 

 

少し大きくなって、授業で気候について習って初めてわかったのでした。

 

あーそおいうことかって。

冬になっても東京は雪がふらないんだ、って。

あれは東京の歌かあって、そう思ったんです。

「だからのび太くんも半ズボンはいてるんだあ。」って。

 

 

今でも聞いちゃいます。

静岡出身の友人に、

「ほんとにはねつきってするの?ほんとに男の子はたこ、あげたの?」と。

 

「うん、やってたよ。」と聞くと、「へえ〜そうなんだねえ」と新鮮です。

 

 

雪国のお正月は、子どもたちはいつもと同じで雪で遊び、手袋も靴下も長靴の中もびしょびしょになったりして。

あとはこたつに入ってテレビを見たりしてたかなあ?