私は早口な人が好きです。
なんかー世の中では、ゆっくり話す人の方が良しとされているんでしょうか?
よくわからないけれど、私は早口で話す人がもっと評価されてもいいんじゃないかと思っています。
実は私、ゆっくり話す人が苦手なんです。
そして早口で話す人に安心感を感じるんです。
でもこれを言うと共感してもらえないばかりか、嫌な顔をされちゃったりするんです。
たぶん、ゆっくり話す人はわざとそうしているわけではなくて、そうなってしまうのだから、そこを苦手だなんて言うのは、人としてどうかということなんだと思います。
そして早口の人の方がもっと配慮をして、人に分かり易いようにスピードを落として話したほうがいいとされているのかも。
私は、ゆっくり話す人を怖いと感じる時があります。
これは私が勝手に感じている、私に問題があってなんでしょうけど。
その揺らぎ無き様子や、ご自分のペースを守る強さ、目をそらさずゆっくりと慎重に言葉を選び話される様子に、圧倒されてしまう時があるからです。
私には絶対にかなわないって思ってしまうからです。
ゆっくり話す人の前で私は、まるで自分が落ち着きの無い小さなネズミにでもなってしまったような気持ちになるからです。
私にとってゆっくり話す人は、自信に満ち溢れて、決して間違うことなどなく、誠実で慎重で、落ち着いている、大きな存在に感じてしまうからです。
実際には同じくらいの大きさの同じ人間なのに、わかってるんだけど。
早口の人は楽しい。
そのめまぐるしさが楽しい。
思考もあっちへ行ったりこっちへ行ったりして、ついて行けないけど楽しい。
私のような人でも許されているように感じるから、緊張しないし、途中で言葉をはさんでしまっても、ポンと返されるだけだから罪悪感を感じずにすむ。
早口の人の話の内容が聞き取れなかったり、理解できなかったりしても、それはそれでいいんだと思うのです。
早口の人はたぶんそんな事はよくある事として、気にはせずにいてくれそうだからです。
早口でちょっとせわしない人、次から次へといろいろなことを思い浮かべる人、そんな人に安心感を感じるなはどうしてでしょうか?
そしてゆっくり話す人に、時には怖さも感じるのはどうしてでしょうか?
自分でもわかりません。
私は早口な人が好き。
そして早口ってもっと、評価されてもいいんじゃないかなあ?と思うのです。
だってあれって、その人の持って産まれた才能だと思います。真似できない素敵な才能だと思うのです。