「格闘家の桜庭に似てますよね~」 「何か、優しそう~」

それが早紀の、僕に対する第一印象でした。


すかさずピンクが、「でも遊んでそうやん!」

「会話も適当で軽いし、こんな男が一番クセあるねんで!」

などと、そんなに外れてない僕の本質を見極めます…(泣)


そうして何故か早紀とピンクの軽い言い争いに発展。

これは後で解ったんですが、どちらも僕の事を気に入ったとの事。

(※でもピンクが僕の事を悪く言った理由が不明なんです)


普段の野武士なら的確に、無理なく両方を頂くのですが…、

あいにく傷心中の野武士には、ただただ苦痛なだけ(´д`lll)。


ただ、即席合コンの終盤頃には、早紀が僕を見る…

というより見つめる視線には気付いていました。同時に吐き気すら覚えました。


ここで再確認。本当に野武士は女が好きで、尚且つ女にはモテない。

普段は僕から声を掛け口説く事ばかりですが、今回のようにモテた事は人生ではじめて。


恐らく女に全くの興味を失った状態だったので、ガツガツしてない余裕のオーラがよかったのかも。

ただ今回はガツガツしていないフリではなく、本当に女とは距離をおきたいタイミング。


早紀とピンクの下らない言い争いもいつのまにか終わり即席合コンが終了。

一刻も早く家に帰って、一人で呑み直したい僕は何故か全員の呑み代をご馳走する事に(´д`lll)、。


N君はN君の車で、女の子二人は早紀の車に運転代行業者を使って、自転車は自転車で(笑)。

最後まで4PにこだわったN君は女の子に逃げられないよう、僕を早紀の車に押し込みました。


しばらく走っていると、早紀の車を追ってきていたN君が見えなくなり、

『諦めて帰ったな…』と思った僕は行き先を自宅に変えてもらい、そのまま帰宅する事を考えました。

(※後日に聞くと、N君は目標を自転車に切り替え、後を追って失敗したとの事でした・笑)


疲れた僕は前の助手席に座り黙ってタバコを吸っていると、後ろの席でピンクが僕に絡んできます。

「なぁ~、エッチしよう。しようってば~…。サクラバァ~…。」とロレツの怪しい口調で…。

恐らく彼氏と僕がお酒のせいでダブっていたのかもしれません。

僕はもう雰囲気を大事にする必要性も感じなかったので無視していました。


「携帯、貸してもらえますか?」

と、早紀の突然のお願いが耳に入るまでは。


普段なら「なんで?」と聞く野武士も、とにかく疲れてたので何も考えずに渡しました。

どうやら自分の携帯番号を入力し、お互いの番号交換をしてくれた模様。


もうそろそろ自宅付近まで到着していたので、もはや早紀の行動にすら関心がなく、

着くなり「じゃー」の一声で帰りました。


そうして早紀と出会った夜は終わり、部屋に入る頃には忘れていました。

そう、3ヵ月後の夜中に早紀から電話が掛かってくるまでは…。