2024年7月13日 土曜日(岩見沢 曇りのち晴れ最高27.1℃ 最低18.9℃)
岩見沢で行われたJOIN ALIVE2024というロックフェスに行ってきた。
先日、東京旅行の際に浅草で購入した「SUPER SAIYAN」Tシャツを着て行った。
皆様、推しのバンドTシャツを着てる中、
なにを推してんだよ。俺。
でもね過ちに気づいた。
みんなそもそも悟空は推してるんだよ!
その上で「2番目に推してるのは誰ですか?」という問いに応えているのが、皆様がお召しになっているバンドTシャツなんだよ!!
反省。
◾️旅の動機
今年初めてライブに行ったAJICOと、
私の心の友、THE YELLOW MONKEYが同じ日に出るっていうから、いてもたってもいられなくなって赴いた。北の大地に。
チケットを購入した時はタイムテーブルが発表されてなかったから、別のステージのトリとしてカブる可能性もあった。
でも、「この瞬間にこの二組が同じ場所にいるなら行こう。たとえ一組は見れなくても」と決断した。
結果的にお二組はカブらずどちらも見ることが出来た。
ありがとう主催のかた。
「北海道中の元気が溜まってきたぜ!!」
◾️幕を開けるロックフェスティバル
11:00〜
ORANGE RANGE
最初に主催者の挨拶があって「節目の今年のトップバッターは彼らしかいないと出演をお願いしました」と仰っていて、なんか熱くて素敵だった。
オレンジレンジはそんなに熱心に聴いたことがあるわけじゃない。
でももちろん曲は知ってるし、私が高校生の時にめちゃくちゃ流行っていたことを思い出す。
だから「上海ハニー」を聴くと、あの教室の白さを思い出す。
カーテンの白やYシャツの白とか。
夏の教室の白。
「以心電信」、「ロコローション」と立て続けにヒット曲を演奏してくれる。
いいねーオレンジレンジ
あとMCが饒舌で、綾小路きみまろさんのステージみたいだった笑
「この場を楽しませることに長けている」
素晴らしいバンドだった。
3曲目に知らない曲をやって、でもそれがとてもかっこよかった。
「みんな知らない曲になったらテンション下がりすぎだから!」という率直なMCが良かった。
お腹が空いていたので豚丼の列に並んだ。
おいしい。
ソンノ ケラアン
「今食べよう!」と決断しラーメンも食った。
ソンノケラア〜〜ン
真夏の日差しの下で食べる味噌ラーメンはバリソンノケラアンだった。
フェスめし食いまくってたら、次に見ようかなと思ってた「ヤバイTシャツ屋さん」の始まる時間が過ぎてた
・・ソンノケラアン
よし!ニコチンぶちギメて夏フェス再開だ!
◾️高らかに鳴る新しい時代
14:00〜
MY FIRST STORY
うわぁ、いい音。
洋楽みたいだ。
かっこいい。
全然知らない、名前は聞いたことあるかな?くらいのバンドを見た。
ボーカルが客を煽って、客席に乱入して、音がバキバキ鳴ってる。
そうか、もう俺はロックを聴く対象者じゃないんだと思った。
ロックはその時代の若者のためにあるんだよ。いつの時代も。
導く者と導かれる者。
そこにロックは生まれるんだよ。
別にネガティブなわけじゃなくて、新しい時代のロックを感じられて、なんだか清々しかった。
このフロアにいる若者とステージの彼らには新しいロックが待っていて、それに気づいた私には、この先の新しいストーリーがあるのかもしれない・・
マイ・ファースト・ストーリー
ちょっと全然知らないバンドが私の分岐点になっちゃった笑
◾️野暮ったい青春
15:30〜
10-FEET
めちゃくちゃカッコよかった。
めちゃくちゃ青春的で、なんか「また同じようにこうして会えるとは限らない」的な事をステージ上で言って、
そういうのって、たぶん昔の私は苦手だったと思うんだけど、なんか凄い刺さった。
10-FEETも今まで聴いてきたわけではない。
でも凄いカッコよかった。
なんていうのかな・・
ショウなんだよ。
彼らは真面目に言ってるだけかもしれないけど、私には「どんな手を使っても見に来てくれたみんなを感動させるんだ」という、
語弊を恐れずに言うならば「韓流ドラマ」の様な、えげつないほどのエンターテイメントに見えて、それが最高だった。
「俺たちが楽しい場所に連れて行くんだ」という使命感みたいな、バンドとしての重厚な存在感を感じた。
あと曲中に、観客がジャンプする曲があって凄い楽しかった。
確実に私の体力を奪っていった笑
ほいで?ほいで?
ジョインアライブの立て看板の前で写真を撮ってくれるブースがあった。
・・ちょっと撮って欲しかったけど、
家族連れとカップルばっかだし
一人で写真お願いするのは恥ずかしいから、諦めた。
俺の意気地なし。バカ
「撮ってるーー!!もういいよそのフリ!!」
「ん?なんか見つけたのかな??」
「『2024』ってなんの羅列だよ!数か!札幌市に住んでるインド系ネパール人の数か!!」
写真を撮ってくれたスタッフのお姉さんが「それなんのポーズですかー?」って偶然フッてくれたので、
まあまあの音量で「ハッシュターグ!」って言ったら2、3人にウケた笑
満足した。
◾️これまでとこれから
17:40〜
AJICO
頑張って並んで、
最前列の次の位置に立てたーー
浅井健一さんとUAさんのちょうど真ん中、距離にして3メートル!!
ベンジーとUAとTOKIEさんのこの3人の並びは、なんてカッコいいんだ!美しいんだ!
今日、これまでに見たバンドとは明らかに価値観の違う、別のものだ。
佇まいも、歌詞も、その在り方が。
凄いよ。
俺、このバンド一番好きかも。
あんまり安易に言うべきじゃないけど、日本で一番カッコいいかも。この人達。
今年のツアーで見せてくれたように絶好調な彼らの演奏がこの日も聴けた。
最後にステージに手を振った。満面の笑みで。
俺そういうキャラじゃないんだよ!笑
なんかUAさんが手を振り返してくれた気がして嬉しかった。
(いや、あれは完全に俺に振ってたな)
ほいで?ほいで?
イエモンを見に、メインステージに向かう。
一つ前のUVERworldを残り18分間真剣に見る。
凄い音圧。
この日私が見たどのバンドよりも音圧が凄かった。
かっこいいな。
これが新しい時代か。
きっとこれは、世界レベルなんだろうな。
凄いパワー。
彼らもまた、集まったみんなを「全員連れて行くんだ」という気概に満ちていた。
20:20〜
THE YELLOW MONKEY
この距離で見ることができた。
こんな近い場所でイエローモンキーを見たことはない。
私は14歳くらいからイエローモンキーが好きで、その後の吉井さんの作品もずっと好きで、
でも大人になって、少し離れてみて、
7年前からライブに行ってなくて、
そしたら去年吉井さんが喉頭がんだったと聞いて、
震えた。
もしも吉井和哉さんがいない世の中になったら、たぶん私は壊れる。
そんな人は、世の中でこの人だけだ。
だから、会いたかった。
目の前に4人全員いる。
この4人が視界に収まっているその様は、あまりに現実離れし過ぎていた。
ちょっと、これは、今のイエモンに関しては、音楽とかロックとかで語ることは私には出来ない。
神様とか仏様とかそういうものとの対峙だ。
そんなこと言ったら現役バンドじゃないみたいでダメだけど、そうだった。
そのステージは、伝統芸能の舞台を見ているような、
歌舞伎みたいな、とりあえず「ロック」という括りではもはや無かった。
AJICOに引き続き、この日出た他のバンドとは描いているビジョンが違う。
(それは優劣の問題では無くあくまで「違う」ということ)
何十年も前から、こういうロックはクラシックなロックだったのだろうけど、今ほんとにクラシックになったんだと思う。
「古くさい」って言ってるんじゃなくて、俺はこれが大好きで、そしてロックシーンの中でも、新しい時代のロックが好きな若者にも何かを与えるんじゃないかなって思った。
「なんかいい話だね」
61歳のヒーセは、なんかキラキラで内股で、
愛おしかった。
アニーのドラムは、映像でも思ったことがあるけど、他のメンバー誰よりもテンポがどっしりしてる時があって、この日も「バラ色の日々」かな?
少し前に行きそうなギターをぐいっと後ろに引っ張ってて、その危ういくらいのスリリングさが、とても気持ちよかった。
吉井さんは歌っていた。
調子は良さそうに見えた。
でも何曲目かに、「吉井和哉の声はもっと響いていた。あのトカゲの様な声はもっと響き渡っていたはず」と思った。
ライブが進み、後半のMCでは声がガラガラに枯れていた。
まだ全快ではないんだね。
いいよ。見守ってるよ。
あなたは歳を重ねるに連れ歌が伸びやかになって、ボーカルが凄くなっていったことを俺たちは知ってる。
私は何度も「ロビーン!」って呼んだ。
「知ってたら一緒に歌ってください」という発言が普段より多かったように感じた。
歌いたい気持ちもあったけど、吉井さんの声を聴きたかったから、ところどころ歌って、それ以外は集中して聴いた。
MCで「来年は出ません」といつものように訳のわかんない嫌がらせを言うんだよこの人は笑
「えーー!?」って言われたいんだよ、こいつは笑
最後は「JAM」
間奏の「clap your hands!」って吉井さんが言うところで、たぶん初めて手拍子をした。
大事な曲を真剣に聴いた。
こうして、私のひとり夏フェスは終わった。
ロックって凄いね。
目撃した全てのバンドが私に何かをもたらした。
ありがとうみんな!
最高の一日だった!
◾️今日の一曲
ベタだけどさ。やっぱいいよね。
全部の言葉が美しい。
▼今年私が見たAJICOのライブの感想はこちら。
▼7年前に見たイエモンの感想はこちら。
(嫌なこといっぱい書いてるから見なくていいです笑)