..scene 4
というね。
オッペンハイマーとかのクリストファー・ノーランみたいに。
時系列を逆にしたブログでお送りしたら見事に成功したね
なんか楽しいね。
◾️今日の一曲
特筆すべき曲はたくさんあるけど、今の気分はこれだし、改めて凄さに気づけたきっかけ。
凄いです。
..scene 3
2024年4月14日 日曜日(熊本 晴れ 最高27.9度 最低12.6度)
仕事をズル休みして熊本に来た。
AJICOというバンドを見ると昨夜決めたから。
わくわくするね。ズル休みって笑
開場の10分前くらいに行儀よく並んだ。
昨夜チケットを買ったから、整理番号は最下位に近いはずだけど700人キャパのライブハウスの真ん中くらいで見ることができた。
一曲目からベンジーのギターが私達を量子力学の果てのギャラクシー的なところに誘う。
「うぉー」って言った。私はライブではしゃげない質だけど「うぉー」って言った。
「ベンジー!」も言いたかったけどこれは言えなかった。言えろ俺。
二曲目の「ペピン」の間奏で、もう凄いところに達してた(例えるなら量子力学の果てのギャラクシー的なところ)
結論から言うと、この日のライブでなんか自分の全部が壊れて全部が変わった。
かっこいいという価値観とか、ロックってなんだろうとかいう不毛な自問とか、ギターってこんなに音が大きいとか。
なんか終わりって感じ。
ごちゃごちゃ考えてた数十年の。
だってかっこいいものが全部詰まってるんだから笑
この人達
そして目の前で演奏される素敵な曲のほぼすべてのプレイが視界に入った。
あのベースのフレーズの指遣いとか、
「あ、この曲のドラム、ハイハット跳ねてたんだ」とか。
「波動」の時のベースとドラムをずっと見てた。
私の前のお兄さんがずっとUAさんに釘付けで微動だにされない方だったので私はほとんどUAさん見えなかったけど笑
でもこの曲は特に、このお二人が見れて良かった。
例の、「脚立のジョニー」を1.5mくらいの至近距離で見れて、なんか見とれてぼーっとした。
そこにいるUAさんは一人の人でしかないんだけど、しなやかで、ヤンチャなロッカーの様でもあり、豹とかの動物の様でもあり、あと大事なことだけど歌がずっとうまくて、楽しくてなんかぼーっとした。
きっと私は、戦場から息子が帰ってきてもぼーっとしてるのかもしれない。
ぼーっとしながらクラッカーとか鳴らすのかもしれない。
本編ラストの「地平線 ma」のアウトロが凄すぎて、初めてロックコンサートで気を失いかけた。
危ないよね笑
ギターのストロークとドラムのリズムと人間の咆哮とそれらが相まった時、人を気絶させることができるんだね。危ないよね笑
アンコールラストの「美しいこと」でロックの高みに至り、ダブルアンコールの本日2回目の「ラヴの原型」で激烈に去っていく。
そう、私が彼らに感じたのは、人として高いところに到達しようしてる様な、崇高なものへ近づこうとしてるような、そういう尊さだった。
とーてー笑
来てよかったー
ロックバンドってすごいね。愛おしい。
絶対見たほうがいいよ。価値観が変わっちゃうもん。
..scene 2
2024年4月13日 土曜日(博多 晴れ 最高23.6度 最低15.5度)
AJICOというバンドのライブを見に福岡DRUM LOGOSへ行った。
昨日のうっかりミスで時間が出来たので、AJICOの楽曲をすべて歌詞を見ながら聴いた。
新曲はまだ全部歌詞と向き合って聴いたことがなかったからとてもいい時間だった。
新しいEPの「微生物」とか「言葉が主役にならない」とか気づけていなかった楽曲の良さに気づけた。
道すがら不意に視界に飛び込んだ「ナマステ福岡」が私を誘惑したが、無事に参加客の顔にぼかしを入れて会場に向かうことができた。よかった無事に向かえて。
私は浅井健一というロッカーを初めて見に行く。
昔は苦手だった。
見た目や声や歌詞やたたずまいが。
なのに今は大好きで。
本能的な言葉選びや本人のかわいさやセクシーさやたたずまいが。
なんか時間通りに会場に並ぶのが恥ずかしくて、1000人キャパのライブハウスのほぼ最後尾に並んでしまった。
一曲目「ラヴの原型」
UAさんの羽の様な衣装がめちゃくちゃ美しくていきなり興奮した。
ニ曲目「ペピン」
イントロが始まった瞬間に、目頭が熱くなって、何気にこの曲と私の歴史は深かったんだと気づかされた。
昔、私の元ボカ(元ボーカル)が、「水色の夕焼けってすごい歌詞やね」って言った。
それまでの私は気づいてなかったけど、それ以降、この曲を聞くとその歌詞が私の情感を刺激する。
「愛してたあいつのこと 心から好きだった
でも今は 水色の夕焼けが目に染みる」
すごいよね。
また、この曲は何年も前から20年前のライブ音源を聴いていたけど、その頃の命を削る様な苛烈さではなくて、今の彼らの演奏は、悪い意味ではなく大人な成熟した演奏で、実は二曲目にして最高だった。
3曲目で、とてもいい音でかっこいいんだけど、「あと10メートル、20メートル前のあのフロアなら、たぶんもっとヤバい」そう思って、
「明日の熊本に行こう。仕事サボって」と決断した。
MCでUAさんが披露した「昨夜食べた明太、多面体」という駄洒落は彼女の歌詞の様な難解なユーモラスに富んでいた。
わかんないよね。音だけで「ためんたい」とか言われても笑
浅井健一さんは穏やかな笑顔が印象的でかわいいし、ひとたび牙を向くギターはそりゃもう恐竜の様だし、
UAさんは天才的でかわいいし、TOKIEさんとかゴリゴリ言いながらバリかわいいし、なんかヤバかったこの人たち。
このツアーでは、「悲しみジョニー」でUAさんが客席に降りて、客席の真ん中で、脚立に乗って歌うのが恒例になっているらしい。
私は知らなかったからめちゃくちゃ興奮した。
怪しいベースのリフに乗って、赤いライトに照らされるUAさんは古い時代のサーカスの劇団員の様な、見世物小屋の妖艶なおねえさんの様なめちゃくちゃ美しかった。
ロック史に残る名場面だった。
すげぇなAJICO
「とても美しかったよ。ありがとう」と浅井さんはUAに言って、笑えた。
「悲しみジョニー」の後、間髪入れず、私のお気に入りの新曲「あったかいね」が始まった。
「え?ここ?笑」って思った。
全然キャラクターの違う曲に戸惑った。
でも、翌日、彼らには同じなのかもしれないと腑に落ちた。
見に来たお客さんを最高に楽しませる曲に昇華させた本来はシリアスなジョニーも、元来の性質が温かくて優しい「あったかいね」も、同様に「楽しいもの」「つながるもの」なのかもしれないと思った。
聴きたい曲のほぼすべてが聞けた大満足のライブだった。
すごいなーAJICOは。
なんで今まで見なかったんだろ。
とても素敵だった。
明日も見に行こう。
たぶんこの先がある。こんなもんじゃないよ。彼らのグルーヴは。
それを感じたい、確かめたいと思った。
..scene 1
2024年4月12日 金曜日
(博多 曇り 最高23.0度 最低14.4度)
今日は、AJICOというバンドを見に行く。
初めて見るから朝からドキドキしてる。
家を出る前に気づいた。
明日だ。AJICOのライブ