こんにちは、すずこです。

 


長男は障害者入所施設で暮らしていますが、

かれこれ10年になります。

年末で30歳になりました。

まさかこんなに長くなるとは

思ってもいませんでした。

 

思春期の暴発期が過ぎれば

また戻れると思っていたのですが

いつになったら落ち着くのかわからないまま

こんなに時がたってしまいました。

 

 

でもそのおかげで家族の(母子の)

関係を立て直すことができ

弟妹も無事成人することができました。

 

私も不動産という全く新しいことを始め

それに夢中になり

10年目に入りました。

 

10年と言う月日は私たちにとって

必要な期間だったのです。

 

 

そして数年前から

本人の状態も含め周りの環境や

いろんなことが落ち着き

私も最大限サポートできる状態が整ったので

入所施設を出て地域(グループホーム)で

生活させたいとの希望を訴えてきました。

 

 

でもなかなか受け皿がないんですよ。

国の方策で民間事業者による

グループホームがあっと言う間に

たくさんできたのですが、

なかなか重度の人を受け入れる体制や

スキルや覚悟もありません

 

 

そんな中今年に入って相談支援の人から

 

重度の人も受け入れてくれる

株式会社のグループホームがあるので

一度見学してみませんか?

と声をかけてもらい行ってきました。

 

 

 

昨年秋に建った新築グループホームです。

今流行りといいますか

10人定員のグループホームとして

建てられたオシャレな建物。

 

 

(イメージ)

 

 

あの会社が建てたホームやんキョロキョロ

 

不動産の新しい分野?として

最近グループホームの建て貸し等を

積極的にやっている工務店で

すずこも検討したことがあります。

 

中も木をふんだんに使って

いい感じです。

 

 

やはり新築って気持ちがいい。キラキラ

 


運営事業者は高齢者福祉等手広くやっている

株式会社で、とてもきちんとしていました。

 

昨今この障害福祉の業界に参入してきているのは

株式会社や合同会社といった営利目的の企業で

すずこは当初少し偏見もあったのですが

 

まあ儲け主義のひどい会社もあるとは聞きますが

税金を納めてきちんと運営して

もうけを出すのは当然のこと。

 

税金が免除されている社会福祉法人は

公共的な役割を持つ法人の位置付けですが

その立場にあぐらをかいてこなかったか。

福祉も競争原理を取り入れて

利用者のために切磋琢磨していくことは

いいことではないかと思いました。

 

 

さて事前に本人の面談等もすませ

体験入居も二週とも問題なく終わりました。

 

 

特に問題もなくてやれやれ。

うちの息子は環境の変化には弱いですが

慣れればそんなに手はかからないのです(たぶん)

ある程度のことは自分でできるし

介助も必要ない。

 

それでも最重度の区分がついて

行動障害等の加算もたくさんついている

スペシャル・最強の人なのです。てへぺろ

ということはうちの子を一人預かれば

とてもたくさんのお金が

国からおりてくるということになります。

 

 

そんなに手もかからないのに

たくさんのお金がおりてくる人なら

事業者としてはウェルカムなはず・・・

 

今まではそんなこと考えたことなかったけれど

自分自身もグループホームの運営を、

少し勉強してみたので

いろんなことが見えてくるようになりました。

 

 

特にこの4月の報酬改定では

区分6の報酬単価はアップ、

区分2~6までは軒並みダウン。

国もどうやら重度の人の受け入れに対しては

力を入れてきたようです。

(まだまだ不十分ですがあせる

 

 

でも何よりグループホームの運営は

スキルが必要で

人件費がかかるし手間もかかる。

あまり儲かる収益構造ではなさそうてす。

 

 

このホームは現在1室空室があるので

事業者としても早く埋めたいところですが、

すずこにはちょっと気に入らないところが

ありました。

 

 

すごく駅から遠いのです。

まあ普通の住宅地で

決して山の中というわけではないのですが、

周りにお店も何にもない。

 

お母さんが暮らすんじゃないんですよ

 

と支援センターの人にはいつも

言われるのですが、

 

これが地域生活かと言われると

なんか施設とあまり変わらないような。

きれいなミニ施設みたいですよね。

 

車で作業所との往復で

食べてお風呂入って寝るだけ。

まあ入所施設よりは静かできれいで

個室があっていいのかな。



実はこのホーム,オーナーチェンジ物件として

売りに出されているのを見つけてしまいました!


20年一括借上でアパートのように

入退去の手間要らずで利回りそこそこ。

立地は良いとは言えないけれど

買う人いるのかなあ・・・キョロキョロ


計算してみると

利用者さんからもらう家賃の合計より

事業者が,支払っている家賃の方が多い。

やはり利用者にすべて転嫁するのは

難しいですよね。

グループホーム経営も単体だけでは

厳しそうです。


 

あまり贅沢を言える立場でもないのですが

次のステップに進むのを渋っている間に

入所施設でコロナが発生し

体験入居もストップしてしまいました。

5類になったというのに施設は

まだまだそんなところです。



入所施設は朝から晩まで1日中

一箇所で完結するのが

良くも悪くも最大の特徴です。


グループホームは夕方から翌日の朝までです。

ということは息子は入所施設を出たら

日中通う作業所も別にまたさがさないと

行けないので,

そちらも並行して見学に行ったり

実習に行かせたり。


パズルのピースのように組み合わせて

本人の様子を探りながら

検討していかなければなりません。

もちろん送迎や事前打ち合わせ等

親の負担は大きいです。


まあ10年後はこんなに自由に動けないかも

しれません。

色々できるうちにできることをして

チャンスを逃さないようにしたいものです。


久しぶりにハラハラドキドキ

ヒリヒリ子育てを楽しんでいます。


母親の視点,事業者の視点、不動産投資家の視点、

いろんな角度から

息子をダシにして楽しんでおります。爆笑




最後までお読みいただきありがとうございました。