私が手術をしたのは、セカンドオピニオンの専門病院受診から約1ヶ月後でした。
(総合病院受診から1ヶ月後にセカンドオピニオン、そこから更に1ヶ月後に手術)

子宮全摘トリプルセットな手術以外の選択肢は提示されませんでしたし、考えませんでした。
手術ができるだけ有り難かったからです。

不思議なことに、それまで毎日続いていた不正出血が、嘘のようにピタッと止まりまして。
いやほんと、夜用のナプキンを使うぐらいだったのに、全く必要ないぐらい。
「あれ?実はがんではなかったのでは?ひらめきと淡い希望を一瞬抱いてしまうほどに、ピターっと。

まぁ、そんな事はありえないと分かってはいたので、ちょっと身体に痛みがあると「がんが広がっているんだ…」(ただのデスクワークによる腰痛)と凹み、「もう仕事もそのうちクビになるに違いない…」(いま考えても答えは出ない)と凹み、「どうせこの先一人なら治療する必要もないのでは…」(家族と友達のことを無視しない)と凹み、

しまいには発熱38℃越え。

ご時世的に感染症ではと慌てましたが、発熱外来の結果は無事に陰性。

うん、知恵熱。(  ˙³˙)

全く関係ありませんが、この頃(2022年)の発熱外来は本当にピリピリしておりまして、高熱でフラフラなのに「触るな座るな消毒しろ」の三拍子で、めっちゃ大変そうだった思い出があります。
私がではなく医療従事者の方達が。
みんな必死でしたよね…悲しい

どちらかというとメンタル的な疲労が蓄積していたためか、手術前までの期間は怖いとか嫌だとかよりも、「とにかく早く取り除いてもらいたい」という気持ちの方が強く、意外と「手術すること」に関しては落ち着いておりました。

これまでの道のりを簡単にまとめておきます。


START
症状:日に日に重くなる不正出血🩸

①婦人科クリニック
子宮頸がん検査、子宮体がん検査
結果が出るのは2週間後と言われておりましたが、1週間でクリニックから早急に結果を聞きに来てくださいと連絡が入る。
がんの告知
その場で紹介状と共に大学病院への予約を入れてくれました。
②大学病院
 子宮頸がん検査、子宮体がん検査、血液検査(腫瘍マーカー含む)、尿検査、レントゲン検査、造影剤MRI検査、造影剤CT検査、膀胱鏡検査
がんについてのパンフレットを沢山もらう。それに伴い、緩和ケアの面談もありました。
子宮頸がん明細胞腺がんステージⅡb。
膀胱との癒着がシビアで、手術適応外の可能性が高いとの診断。
漸くがんの自覚をする。
セカンドオピニオンを決める。
この間約1ヶ月。
③セカンドオピニオン
手術可能、膀胱との癒着も取り除けると診断。
がん専門病院での手術を決める。
④がん専門病院
子宮頸がん 細胞診検査
血液検査(腫瘍マーカー含む)、尿検査、造影剤CT検査、CT検査
術前検査(レントゲン検査、心電図検査、肺機能検査、超音波検査)
PET検査、マンモグラフィ検査、穿刺吸引細胞診
入院日、手術日も確定。
この間約1ヶ月。
⑤手術
ステージⅡbの診断により
広汎子宮全摘術、両側付属器摘出術、骨盤リンパ節郭清術を受ける。
手術時間は約10時間。輸血も経験。
入院は約2週間。多分一番辛かった時期。
入院中に病理結果を受ける
腫瘍の大きさは約6cm。
断端陽性、脈管侵襲あり、リンパ節転移1箇所あり。
上記結果によりステージⅢc確定。
一度退院
⑥同時化学放射線治療
退院から約3週間後。
CCRT(放射線33回ラルス1回+抗がん剤6クール)開始
入院は約50日。
同時にテープのホルモン治療開始。
⑦退院
しかし3日後ぐらいから何故か物凄く鼠径部が痛くなり、起き上がっていられない状況に。慌てて病院へ連絡。退院後の外来受診日までほぼほぼ寝たきり。
⑧退院から1ヶ月後、PET検査(2回目)
異常はなかったので痛み止めでしのぐ。
⑨自宅療養
⑩復帰
治療開始から1年後、職場復帰。
現在経過観察中。

«手続き»
★高額医療申請、傷病手当金申請、がん保険申請


何か忘れていなければ、一連の流れは概ね合っていると思います。

血液、細胞診、造影剤CT検査は今でも定期的に行っておりますが、MRIは2回やった気もします。
あるぇー?知らんぷり

膀胱鏡検査は、がんが膀胱まで浸潤している可能性が大きかったために受けました。
何せ腫瘍と膀胱壁の隙間、ほぼほぼ限界突破寸前でしたから…アセアセ
そんな検査がある事すら初耳でした。
膀胱に水を入れて膨らませ、尿道からスコープを入れて中に病変が無いかを診る検査です。
子宮がん検査を耐え抜いた経験がある方でしたら、この検査はへのかっぱです。
結果は異常なしで一安心。

マンモグラフィや穿刺吸引については、PET検査の結果に怪しい影があったので受けました。
結果は幸いにも良性でしたが、私は子宮だけではなくお乳も失う事になるのかと、当時は大分打ちひしがれておりました…。
女性にとってはお乳も子宮も大事なアイデンティティだと思いますので、失うショックは言葉では言い表せないです。
ただ一応、年一の乳がん検査も要としております。

PET検査は入院前と退院後の2回やりましたが、CTに至っては何回やっているかは覚えておりません。
多過ぎて…ビーグル犬しっぽビーグル犬からだビーグル犬からだビーグル犬からだビーグル犬からだビーグル犬あたま
この手の検査は放射線治療でも長いお付き合いとなりましたので、何だかもうごっつぁんです!ってぐらいやりました。

あと腫瘍マーカーについてですが、私は手術する前から正常値を超えたことがありません
前途の通り、6cmの腫瘍があるにも関わらず…そういう事もあるのですね🥲
疑いようもなくがんだと分かっているのに、腫瘍マーカーだけは正常値だったのでほんと…
元々がそうだっただけに、定期検診での血液検査では安心できないといいますか…細胞診の結果が出るまで毎回ソワソワしちゃう不安

ただ、今思い返すと、不正出血が始まる前から蛋白尿はちょっとあったような気がします。
健康診断で引っかかる程のものではありませんが。
頻尿だった気もする。
これは私の腫瘍が膀胱とほぼくっ付いていたからかもしれませんが。

振り返ると、「そういえばあれも不調だった気がする」ということも多くて、些細なことでも身体を大事にすることを疎かにしてはいけませんね。反省悲しい

がんになって、大きな手術も治療も経験したけれど、それらを少しでも負担が軽くなるようにしてくれる医療技術も、回復へ向かう人間の身体も、日進月歩で凄いなと心から思います。

辛い治療を乗り越えたのだから、
病気以外で嫌なことがあっても、
大きな壁にぶち当たっても、
大丈夫だいじょぶ!へのかっぱ!

と、自分へ言い聞かせる日々笑
なかなかね、強メンタルになるのは難しいですな。




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※あくまで個人的な体験談であり、治療方針や効果を推奨するものではありません。