「子宮頸がんの腺がんですね。詳しく言うと、明細胞腺がんという稀なタイプのがんです。」

と告知された時に、思わず絵に描いたように「ひらめき?」という顔をしていた私です。
子宮頸がんて種類があるの?腺がんとは?と。

---子宮頸部明細胞腺がん(略してCCAC)は、日本では子宮頸がんの0.6%程度に認められる非常に稀ながんである。子宮頸部扁平上皮がんに比べ、その発生に関する自然史等不明な点が多く、前がん病変での早期発見が困難であり、浸潤がんとして診断されることが多い。---(子宮頸がんサイトより抜粋)

な る ほ ど 分 か ら ん 。

そもそも子宮頸がんは、上皮内がん(前がん病変)浸潤がんでまず枝分かれします。
前者はクラス、後者はステージで表記される事が多いと思います。
がんか否かを調べるまでもなく、がん化した状態が浸潤がんです。

私は初手でがんが発覚したためにこれを知らず(ステージⅢなので浸潤がんは明らかなのですが、当時は自分がどちらに当てはまるのか分かりませんでした)、保険の手続きをする時にちょっとばかし苦労しました不安
(がん保険を見直すと、上皮内がんは浸潤していないため、がん(悪性新生物)には含まれていない事が多いです。ご注意ください。恐らく浸潤がんか非浸潤がんかで、保険屋さんから物凄く確認されると思います。個人的にはその辺が明確に記載されている保険で、入院保障や通院保障付きのところが良いと思います…。あと放射線治療の保障とかね…いざとなって見直したら小さく保障外と書いてあって衝撃を受けた人がここにおります…。)

そしてそこから更に枝分かれします。
 

扁平上皮がん…子宮頸部の入り口にある細胞から発生するもの。

 

腺がん…子宮体部近くにある細胞から発生するもの。

要するに原発とする細胞が違うのかな?
私はこの腺がんの中でも希少とされる、明細胞腺がんにあたります。
宝くじには当たった事なんてないのに、何故こんなところでレアを引き当てるのか。
原因不明で予後不良とありますが、今のところ元気です。

更に浸潤の程度、手術が可能か否か、転移の有無でステージがやっと確定します。
更に更に、手術内容や治療方針も個人によって枝分かれします。(基本的には標準治療になるとは思いますが。)

ここまでの道のり、結構長いです。

例えば私は子宮周り全摘+リンパ節郭清をしておりますが、もっと細かい内訳をすると膀胱への癒着剥離や膣壁切除もしております。そのため性交渉はできなくなりました悲しい
(何かしら手術をすれば可能になるかもしれませんが、元々パートナーもおりませんでしたし、婚活したところで根本的にそこは壁となりますし、今のところはもう希望も持てないな〜と孤独覚悟ルートを辿っています。)
これは腫瘍の大きさと浸潤が深かったためです。手術時間は10時間程かかりました。
この辺は別途で書こうと思いますが、同じ標準治療でも後遺症等に至るまで個人差はあります。
因みにウイルスやワクチンにつきましては、言及しないでおきます。その辺の考え方も効果も十人十色だと思いますので…。

子宮頸がんと一言でいってもルート分岐は多岐にわたるというお話しでしたが、予後の良し悪しに関わらず、どうか一人で悩まず抱え込まず、泣きたい時は思いきり泣き、打ち勝つ心を整えてください。
今が悲しい辛いと思う自分を、受け止めてあげてください。

私という体験談で、「こんな人でも何とかやっていけているなら大丈夫かも」と、気持ちは楽になれる方がおられましたら本望です。
ぜひ一緒に笑ってやってください泣き笑い良い意味でね飛び出すハート

がんになると、余命や生存率を調べたくなると思います。
私も未だかつてない程の集中力で検索して、「大丈夫だよ笑」と「もうダメだ…泣」を行ったり来たりしておりました。分かる。
しかし同じステージでも、人によってがんの顔つきや性質は全く異なります。治療方針や効果も様々です。

統計的な数字は諦める理由とせず、ご自身にとって最善と思われる選択を見失わないようにしてくださいねニコニコ



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※あくまで個人的な体験談であり、治療方針や効果を推奨するものではありません。