今日近所のリサイクルショップにて、中古の東京マルイの70ガバが格安で売られていたので購入した。
箱や取説付きで、マガジンの擦れや傷も殆ど無い物の、前のオーナーが使用していた時にフレームにダメージを負ったのだろうか?傷を消す為にフレームが塗装して有った。

その塗装が御世辞にも上手とは言えない物では有ったが、まあどうしても気になる様ならばフレーム単体で購入して組み替えれば良いかと思い購入する事となった。

ガスブローバックガン等のエアーソフトガンの場合、外観の傷とかは余程目立つ物でない限りは気にならない私。

サバゲーでエアーガンを使用していると分かるのだが、「傷なんてついてなんぼ」な遊びがサバゲーなのだ。

ホルスターの種類によっては屈んだ拍子にホルスターからガンが誤って抜け落ちたり、岩やバリケードやオブジェクト。それに木にぶつけたりして傷は無数に付く物だ。

正直外観の傷やダメージを恐れていてはサバゲーは楽しめない。

サバゲーが活動的な遊びである以上、傷が付くのが怖い様な大切なエアーガンは用いるべきでは無い。

無論わざと傷を付けるのは好ましくない。

むしろサバゲーで使っている内に付いた傷を「自分が刻んだ証」として気に入る位の度量と傷が付いてなんぼと割り切れるウェポンしかゲームで扱うべきでは無い。

ガバとかグロックとかの傷が似合うと言うか「傷や年期が入ってやっと完成。」

みたいなガンはサバゲーで付いた傷も勲章となる。

何時しかそんな考えに変わった私も、これがこと家で触って眺めるモデルガンとなると綺麗で有る事に拘りが強く出る。

活動的な遊びに用いるエアガンと静的な遊びに用いるモデルガンとでは、根本的にガンに対して求めるベクトルが異なるのだ。

つい話が逸れた。

そんな訳で?近所のリサイクルショップからフレームが塗装された70ガバを格安で購入して来た私。

そう言えば久々にガスブローバックガンを購入した事に気が付いた。

私の'70ガバのイメージは、古臭いかもしれないが
「ハンター」のスティーブ・マックイーンだ。

実生活でも生粋のガバニストだったマックイーンの遺作となった映画のハンターでも素ガバが使用されている。

撮影に使用されたプロップの何挺かはミリガバだったみたいだが、シリーズ70のガバも使われていたのでは無かろうかと思われる。

う~ん。本当の所はどうだか分からないし知る気も無いが、ハンターのガバは'70ガバなイメージだ。

そんな'70ガバ「東京マルイ」を購入して来てくまなく状態をチェックしてみる。

スライドも無傷と言っても良い位に綺麗なままだし、内部パーツの摩耗も見られないどころかまだロクに当たりも出ていない位に使用された形跡が見られない。

マガジンもほぼ新品みたいに綺麗だ。

なのにフレームの傷隠しにスプレー塗装された艶消し塗装はきったない。

素人レベルにも程が有る塗装レベル。

なるほど。これでどうしても塗装の汚いのが気になってフレーム単体で購入したら、大して格安価格でも無くなるだろう。

まあ、前述の通り私はエアガンの傷はさほど気にしないタイプの人間なので、機能に支障が無い限りはこのまま使う事としようと思う。

きったないフレームの塗装もまあこのガンが経てきた歴史だろう。

それに私が傷隠しに汚い塗装を施した訳でも無いので、それもこのガンの個性と思って容認する事にした。

実際に射撃する為のエアガンなので、この'70ガバもインナーバレルの清掃だけして射撃してみる事とした。

インナーシャーシの黒染めも落ちていないこのガバは殆ど射撃した形跡も見られない。

チャンバークリアなのを確認してエジェクションポートに明かりが入るように手に持ち、マズル側からインナーバレルを覗く。

ホップアップラバー突起の突き出し量もほぼ適正と見えた。

空のマガジンをフレームに挿入してハンマーを起こしてから一度だけ空撃ちしてみる。

バシッ!と勢い良くブローバックしたガバはホールドオープンした。

室温は21℃程度有るのでシングルマガジンのガバでも動きは快調だ。

再び抜き出したマガジンに弾を5発装填して、何時ものマルイ製品に付属するペーパーターゲットをコピーした物を貼り付けた段ボールのターゲットを7m先に設置した。

銃口からターゲット迄の距離が5mの位置に付いてスライドを引き初弾を装填した。

70ガバのコンパクトなサムセーフティーレバーを操作して安全位置にする。

5m先のターゲットのセンター直ぐ下にサイトを合わせた。
 
ツーハンドホールドでグリップが定まったのを確認して、親指でセーフティーレバーを解除した。

人差し指の掛かるトリガーがノーマルのガバのショートトリガーなので普段良く弄るカスタムガバのロングトリガーとは幾分引き心地が異なるのを感じながら人差し指に力を加えて引き絞る。

「バガッ!」と発射音を発して、中々の勢いでガバはブローバックした。

続けて間隔を余り開けずに残りの4発も撃つ。

スライドがホールドオープンして'70ガバは沈黙した。

撃ち終わって5m先のターゲットを確認した。

「東京マルイセミバイオ0.2グラム弾。東京マルイノンフロンガンパワー使用。」

結果は若干右寄りでは有ったがグルーピングは中々の物だった。

流石に東京マルイ製品と言った所だ。

ノーマルでこのグルーピングならば下手に手を入れる必要は無いだろう。

この'70ガバはひょっとしたら前のオーナーの愛情を受ける事は出来なかったのかもしれない。

いや、精一杯フレームの傷を消そうと努力した形跡が見られるので、前オーナーはオーナーなりに愛そうと努力はしたのかもしれない。

縁が有って私の元に来る事になった'70ガバ。

色々言いたい事も有るが、いざ私の元に来たのだからこれからはヘタれて壊れるまで私の手でバカスカと撃ってやろう。

その下手くそなフレームの仕上げが余りにもみすぼらしく剥がれて来たならば、その時には御色直しは私がしてやろう。

先ずは私の所へようこそ。

そう呟いて'70ガバをみつめた私だった✨。