ここ数日又リドリー・スコット監督のSF名画のブレードランナーを観ていた。

始終降り続ける酸性雨の中のあのダークな世界観はやはりリドリー・スコット監督ならではの色合いだと思った。

で、デッカードブラスター型の水鉄砲を弄っていた。

何か知らないが、安物のナイロンヒップホルスターに収まった。

劇中で使用されるホルスターは、サファリランドのレザーのショルダーホルスターをヒップホルスターに改造した物だと言う事だが、舞台となった時代の設定では、生態系が破綻した後の本物の動物が超希少となった後の世界なので、牛革のホルスターを使うのには少し無理が有る様な気もする。

何にせよ、人の生命とは?アンドロイドと人間の違いとは何なのか?

そんな事を深く考えさせられる名画な事には違いない。

残念ながら数年前に製作された続編は、オリジナルの世界観とはかなり異なる明るい色合いの場面も多く、せっかく前作で設定された完成された陰鬱で決してハッピーエンドとはならなかったリドリー・スコット監督のオリジナルの構想を破壊してしまった気がした。

今更年老いたデッカードも観たくないし、やはり続編は作るべきでは無かったかとも思った。

一度きらびやかに眩しく輝き消えた光を無理に取り戻そうとするのは難しい。

ブレードランナーはやはり不完全燃焼気味?で余韻を含んだラストのままの一作目で終わっておくべき作品だったのかもしれない。