今日から年末年始の休暇が始まった。


この正月は実母を連れてかみさんの実家の島にて過ごす予定だ。


子供達はすっかり大きくなり、自分達で家の留守番してのんびり過ごすと言う。


もう間もなく次男坊も法律上では「成人」になるのだから、何時までも親と一緒に行動はしなくなるのも当たり前だ。


途轍も無い早さで1年が終わろうとしている。


だが、自分の身の回りの環境だけでは無くこの国の情勢も世界中の情勢も目まぐるしく変化した1年だったと思う。


近年初めて?と言うレベルの円安と不安定な政治により、不景気のまま年末年始を迎えたこの国。


それでも明日の命もどうなるのか分かった物では無い戦禍の中の国の方々に比べれば、それもまだ贅沢な話なのかもしれない。


今から丁度半世紀前も世界のあちこちで戦争が起きており、今も昔も結局大多数の人間が幾ら世界平和を望んでも国家間レベルの問題となると、永遠にいざこざが収まらない事を表している様に感じる。


かつてジョン・レノンがオノ・ヨーコと子供達とで叫ぶ様に「戦争は終わった!ハッピークリスマス&ハッピーニューイヤー!」と歌っていたが、1つの戦争は終われど世界のあちこちで今この時も戦争や紛争が無くなる事は無いのだ。


悲しきかな。人間の性は悪なり。


同種間で根絶やしになりかねない程の争いを絶えず行うのはきっと人類だけだろう。


古い汚い錆やシミだらけのMGCの金属モデルガンのM16。

刻印を見る限り、1980年の2月製造?みたいだからそれ程古くも無いか?

今の視点で見るとデタラメ極まり無い刻印やディテールも味わいと感じる様になった。

年月の経過はこのモデルガンの粗も洗い流してくれる様だ。

亜鉛ダイキャスト性の本体にはメタル調のメッキ?か黒染めが掛けられていたのだろうが、今では年月の経過でシミだらけの薄汚れたレシーバーになっている。


エジェクションポートのダストカバーも錆びだらけのシミだらけの状態だったが、錆をある程度落としては有る。

見れば見る程汚いモデルガンだが、思えばその昔私が旅行で訪れたタイのエメラルド寺院の衛兵?が肩からスリングでぶら下げていた恐らくはアメリカ軍の払い下げ品と思われる実銃のM16A1は、ジュラルミン製のレシーバーの黒染めが退色してダストカバーのガンブルーも剥げ落ち、このMGCのモデルガンにそっくりなボロ具合だった。

実銃のジャム対策に装備されたフォワードアシストノブがこのMGCのM16では、六角ネジでアッパーレシーバーとロワーレシーバーを止める様にアレンジされている。

デタラメ極まり無い作りだが、あくまでもこれは作動して遊ぶモデルガンで有って精密模型では無い事を表している様な気がする。

これも又デタラメな形状のデルタリンク。

だが、雰囲気良く感じるのはMGCのアレンジが絶妙なさじ加減だからだろう。

チューリップハイダーの所謂ベトナムタイプが付いている。

三角形のフロントサイトポストも最近では逆に新鮮さすら感じる。

銃剣の着剣ラグは実物とほぼ同寸だった。

アウターバレル径こそA2以降モデル対応なので違うが、M9バヨネットもしっかり着剣出来た。

ハンドガード内部の構造もモデルガン流にアレンジされた物。

クドい位に徹底的にモデルガンとしてアレンジされた構造なのは、当時「世界一安全な玩具銃」を標榜していたMGCだからだろう。

セレクター位置もデタラメだ。

実銃ではセミオートの位置に当たる直立位置がセーフティーとなっている。

細身のグリップはA1タイプの物で、マルイの電動ガンのARライフルばかり触っていた当時にこのMGCのM16のグリップを握った時の衝撃は今も印象的に残っている。

ストックもA1タイプ。

バットプレートは物入れの無いベトナムタイプの物が付く。

このMGCのM16のモデルガンは中古で購入した物だが、付属してきたマガジンが錆と退色で迫力満点などえらい事になっていた。

まるでベトナム戦争に使われた当時物の実物マガジンの様な風合いだ。

アルミ製のカートリッジが付いて来たので、この個体は恐らくはブローバックしない手動で発火と排莢を楽しむ「スタンダードモデル」と言うヤツだと思う。

どうせ発火する気など毛頭無いので、スタンダードモデルでなんら構わない。

黒革のM1911A1用の米軍ホルスター。

これもベトナム戦時のモデルだ。

ベトナム戦争が終結してもうすぐ半世紀が経とうとしている。

戦争が怖いのは、記憶が風化して行く事だ。

例え昔の戦争で使われた兵器や武器が古くとも、沢山の兵士が命を掛けて争い亡くなった事は現代の戦争も昔の戦争も何ら変わりが無い。

銃器愛好家として、私個人は銃器は好きだが戦争は絶対にしてはならない。

その思考だけは何時までも変わらない。

世界が平和だからこそモデルガンとして、銃器を愛好出来る事を幸せに思う年末の私でした✨。