今回も前回と同じWA「ウエスタンアームズ」製品のベレッタM92FS・スーパーバージョンのプチレビューをさせて頂きます。

前回のベレッタM92FSは、WAのベレッタM92FSの最終進化形の「パーフェクトバージョン」でした。

では前回のパーフェクトバージョンと今回のスーパーバージョン。一体何がパーフェクトで、何がスーパーなのか?

今回は各バージョンの改良点や質感の違い。

それに長所と短所の私的比較レビューをしてみたいと思います。

こちらのスーパーバージョンは確か1997年頃に発売された個体。

ABS樹脂製外装でパーフェクトバージョン以降は全てヘビーウエイト樹脂製に変更になっているので、「ヘビーウエイト樹脂製以外のWA製ガスブローバックガンのベレッタM92FSは全てパーフェクトバージョン以前の製品。」と思って頂ければ間違い無いかと思います。

先ずパーフェクトバージョンと一見して違う本体素材以外の点は、刻印がベレッタUSA社製のリアル刻印のみで、商標権使用の許諾の文言の刻印が裏側のフレームダストカバー部に入っていない点です。
上記の画像の様にシンプルでリアルな刻印のWA製ベレッタM92FSはスーパーバージョンかそれ以前の製品となります。

商標権や著作権フリー時代の製品なので、やたらめったら刻印がリアル。

フレームトリガー上部のASGK刻印とトリガーガード部のWAの刻印で、トイガンと判別出来る程度にリアルな刻印。

こちらの表側もフレーム部のデタラメなWAから始まるシリアルナンバー以外のスライド部の刻印がリアル表記だ。

「MADE IN ITALY」の生産国表記までそのまま刻印されているが、無論WAの日本製ガスブローバックガンなので、これは流石に混乱を招き宜しく無い。

パーフェクトバージョン以降はMADE IN ITALY表記は無くなった。

「何が何でもリアル刻印派」の方はスーパーバージョン以前のWAガスブローバックベレッタを探されると良いかも。

個人的には刻印類がリアルならそれはそれで嬉しい?が、それだけの事で販売価格がつり上がってしまう位ならば、ここは「架空刻印でも全く構わない派」です。

勿論グリップパネルにもピエトロベレッタの三本の矢とロゴマークとネームが入る。

今ではマルイやKSCの92Fのトイガン用にもリアル刻印の社外品ほグリップが売られているので、マルイの92Fユーザーでリアル刻印グリップに変えておられる方も多いのでは?

マグナブローバックのエンジン。

パーフェクトバージョンとの違いは「ブリーチ部にリアサイト固定用の六角ネジが有る。」事が最大の判別方法。

パーフェクトバージョンにはこの六角ネジは無い。

この六角ネジが有る分パーフェクトバージョンよりもシリンダー容積が狭いので、リコイルはパーフェクトバージョンよりも気持ち控え目。

もっともリコイルに関してはこのスーパーバージョンはABS製スライドなので、パーフェクトバージョン以降のヘビーウエイト樹脂製スライドより質量が軽い事もリコイルの差に繋がっている。

スーパーバージョンのそれでも夏場は中々のリコイルが体感出来る。

何よりスーパーバージョンはその本体素材のABS樹脂製で有る事により、作動感のカッチリ感と言うかシャキシャキした感覚がパーフェクトバージョンのヘビーウエイト樹脂製の何処かもっさりとした作動感よりも、チャキリッ!と音にも出ている程の硬質感が有って良い。

私のスーパーバージョンのM92FSはチャンバーとインナーバレル周り一式をパーフェクトバージョンの物にスワップしてあるので、チャンバー後端にプランジャーと言う名の突起物が出ている。

そしてチャンバー前方部に小さな丸穴が空いているのがお分かりになるだろうか?

そこから六角レンチを突っ込んで回して可変ホップアップ機構の調整を行う。

しかし、この下からイモネジで押した樹脂製可変ホップアッププランジャーパーツでチャンバーを通過するBB弾を押し上げて?インナーバレル内上部のラバー突起にBB弾を押し付けて回転を掛けると言う、マルイの可変ホップアップ機構のパテントに抵触しない様に作られた、無茶苦茶無理の有るWAベレッタM92FSのスーパーバージョンの可変ホップアップ機構が余りにもピーキーな効き具合で大不評だったのだろう。

以降のパーフェクトバージョンのホップアッププランジャーは若干形状が異なる物に変更されていたのだった。

私もどれだけホップ調整を繰り返しても余りにも弾道が不安定なままだったので、うんざりして私の個体はパーフェクトバージョンのバレルユニットに交換した。

なので、御座敷シューティングならばそれなりのグルーピングを叩き出す筈だ。

でも、WAのベレッタM92FSの可変ホップアップ機構はパーフェクトバージョン以降も10m以上の射距離となるとまるでダメだ。

ホップアップの効きがピーキー過ぎてとてもコントロール出来無い。

野外でのサバゲーには全く向かない。

インドアサバゲーならば何とかイケる?レベルのホップアップ機構だ。

ホールドオープンしたM92FSスーパーバージョン。

やはりM92FSのホールドオープンした姿はカッコ良い✨。

因みに画像左下のマガジンもスーパーバージョンの物では無く、現行品のRタイプマガジンだ。

WAのベレッタもガバも、Rタイプマガジンになってからはちょっとやそっとの事ではガス漏れしなくなった。

Rタイプマガジン以前の初期のWAのガスブローバックマガジンはガス漏れして当たり前な機構で酷い物だった。

ガンを使用後にバルブを指で押して生ガスをブシュー!と噴き出そう物ならば、直ぐにバルブパッキンがダメになり、それ以降ガスが漏れっ放しになる位に「ガス漏れするのが仕様。」なマガジンだった。

Rタイプマガジンになってからはガス漏れは滅多にしなくなったが、マガジンの販売価格はかなり高くなってしまった😅。

パーフェクトバージョン以降の現行品も全く改良される気配の無いダウン位置のハンマーのプラプラと、ファイアリングピン周りのデタラメな形状。

1993年に登場して以来、今まで全く改良も無いままでいると言う事は恐らくは「生産終了の時までもう改良する気は無い」のだろう。と言う事だと私は覚悟している。

それと、製品名はM92FSなのに、リアサイトのホワイトドットはM92FS以前のM92F時代の縦一本式の米軍M9仕様の旧型ホワイトなのは間違いだ。

これはパーフェクトバージョン以降はオリジナルの92FSに習い、前後3点ホワイトドットサイトに正しく変更された。

スーパーバージョンになる前はまだ一般公募により付けられた「マグナ・ブローバック」では無く、「スーパーブローバック」モデルとして販売していた。

スーパーブローバックの後、マグナブローバックのスーパーバージョン。になってやっと可変ホップアップ機構が搭載されたが、やたらピーキーな特性のWAの可変ホップアップ機構よりも、まだノンホップだった頃のスーパーブローバックシリーズの頃のWAベレッタM92FSは近距離では恐ろしくハイアキュラシーなガスハンドガンだった。

そんな訳で今回はリアル刻印時代のWAのベレッタM92FS・スーパーバージョンのプチレビューをさせて頂きました。

次回はこのスーパーバージョンのM92FSにて、禊シューティングにチャレンジしてみたい。

ここまでの長文にお付き合いして頂きました皆様には御礼を申し上げます🙇✨。

有難う御座いました🙇😉。