今年の夏頃?にリサイクルショップのガンコーナーに売られていたのを購入した、KSCのヘビーウエイト樹脂製のモデルガンの、コルト・キングコブラ357マグナム。

最初からブルーイングされていたが、これが前のオーナーの手による物なのか、それともメーカー純正の仕上げなのか分からない。

それでも、艷やかなコルトキングコブラのラインにとても似合っている。
パッケージも年式相応な物の、綺麗な物だった。

付属品も殆ど全て揃っていた。

特筆すべきは、付属の純正カートリッジが全くの未使用品だった事。

モデルガンに付属するカートリッジは、空撃ちされてたりして、リムとかボロボロの物が多い中、全くド新品のまま保管してあったのは嬉しい誤算だった。

ガンブルーの長銃身に刻まれるキングコブラのロゴマークと刻印。

裏側には使用弾丸口径表示とコルト社のアドレスが刻まれる。

こうして見ると、コルトの伊達男のパイソン程では無いが、キングコブラもかなりスマートでカッコ良い。

このキングコブラは確か5000円前後?で購入したのだが、かなりお買い得品だった。

そんなキングコブラの兄貴分で、かつてのコルトのフラッグシップだった実銃のコルトパイソンは、昨年?だかにニュー・コルトパイソンとして、遂にリニューアルデビューした。

長らく生産中止となっていた従来の旧パイソンは、20世紀初頭のダブルアクションリボルバーその物の機構だった。

トリガースプリングとハンマースプリング。

それにシリンダーハンドのスプリングを一枚の松葉状のリーフスプリングで作動させていた。

シリンダーストップのボルトカムと、リバウンドレバーに付いたカムの噛み合うタイミングがとても繊細で、完璧に作動させる為の調整が難しい拳銃だった。

これをモデルガンやエアガン等で再現するとなると、どうしても使用可能な金属素材の強度が足りなくて、結果どのトイガンメーカーのパイソンも満足な作動を保てる製品が無かった。

実銃のパイソンもトリガーフィーリングの粘っこさや、ハンマーリリースのタイミングが掴みづらくて、射撃の精密さの求められるマッチシューターからは敬遠されていた。

旧コルトパイソンが生産中止となって20年近くの歳月が経ち、長い眠りから覚め遂にニュー・コルトパイソンがデビューした。

マテリアルは現時点でステンレスのみ。

ウッドのターゲットグリップも質感の高い物が奢られている。

ニューパイソンは旧パイソンのウイークポイントだった、トリガーメカニズムまでもリニューアルされていて、中身を見るまでは私もきっとコルトアナコンダの様に、今回掲載したコルトの近代リボルバーのキングコブラ等のコルトVフレームの機構をそのまま採用したのだろうと思っていた。

しかし、ニューパイソンは安易な上記の方法は取らず、トリガースプリングとハンマースプリングこそ旧型パイソンと同じ松葉状のリーフスプリングを使用する物の、シリンダーストップの作動システムや形状はS&Wのダブルアクションリボルバーに近い物を採用した。

温故知新のアクションは、それでもよく見れば古い英国のエンフィールドリボルバーにそっくりな構成だった。

ニューパイソンのアクションの滑らかさは、You Tube等の動画で実射レビューにて拝見出来るが、驚く程にスムーズでダブルアクションでもバンバンターゲットに当てていた。

そんなニューパイソンを何処か国内トイガンメーカーがリアルな機構のままモデルガンか、エアソフトガンで製品化してくれないかと、心から願う私でした。