今年の夏頃?にリサイクルショップのガンコーナーに売られていたのを購入した、KSCのヘビーウエイト樹脂製のモデルガンの、コルト・キングコブラ357マグナム。
そんなキングコブラの兄貴分で、かつてのコルトのフラッグシップだった実銃のコルトパイソンは、昨年?だかにニュー・コルトパイソンとして、遂にリニューアルデビューした。
長らく生産中止となっていた従来の旧パイソンは、20世紀初頭のダブルアクションリボルバーその物の機構だった。
トリガースプリングとハンマースプリング。
それにシリンダーハンドのスプリングを一枚の松葉状のリーフスプリングで作動させていた。
シリンダーストップのボルトカムと、リバウンドレバーに付いたカムの噛み合うタイミングがとても繊細で、完璧に作動させる為の調整が難しい拳銃だった。
これをモデルガンやエアガン等で再現するとなると、どうしても使用可能な金属素材の強度が足りなくて、結果どのトイガンメーカーのパイソンも満足な作動を保てる製品が無かった。
実銃のパイソンもトリガーフィーリングの粘っこさや、ハンマーリリースのタイミングが掴みづらくて、射撃の精密さの求められるマッチシューターからは敬遠されていた。
旧コルトパイソンが生産中止となって20年近くの歳月が経ち、長い眠りから覚め遂にニュー・コルトパイソンがデビューした。
マテリアルは現時点でステンレスのみ。
ウッドのターゲットグリップも質感の高い物が奢られている。
ニューパイソンは旧パイソンのウイークポイントだった、トリガーメカニズムまでもリニューアルされていて、中身を見るまでは私もきっとコルトアナコンダの様に、今回掲載したコルトの近代リボルバーのキングコブラ等のコルトVフレームの機構をそのまま採用したのだろうと思っていた。
しかし、ニューパイソンは安易な上記の方法は取らず、トリガースプリングとハンマースプリングこそ旧型パイソンと同じ松葉状のリーフスプリングを使用する物の、シリンダーストップの作動システムや形状はS&Wのダブルアクションリボルバーに近い物を採用した。
温故知新のアクションは、それでもよく見れば古い英国のエンフィールドリボルバーにそっくりな構成だった。
ニューパイソンのアクションの滑らかさは、You Tube等の動画で実射レビューにて拝見出来るが、驚く程にスムーズでダブルアクションでもバンバンターゲットに当てていた。
そんなニューパイソンを何処か国内トイガンメーカーがリアルな機構のままモデルガンか、エアソフトガンで製品化してくれないかと、心から願う私でした。