某御三家に憧れながらも、
色々適当で、さっぱり成績が浮上する気配のない、
我が家ののんびりぼんやり長男。
サピックスでクラスが固定化すると聞いた小5夏を過ぎても
憧れの御三家80%合格偏差値は遥か遠く、
ある秋の日、母は思い切って長男と尋問お話し。
テキストの管理状況、ノートの適当な取りっぷり、
指定された宿題範囲も「覚えてるから」とメモとってない・・・
など惨憺たる状況。
子供は自由に楽しく育つのが良いと、普段は、何かを強制したり、
厳しく叱ったりはしません。
でもこの時は夫も交え、真剣に話をして、
「君がどうしても憧れの学校に行きたいというから、受験を始めた。
なのに、テキストをファイルボックスに入れることすらできない。
宿題の範囲すらきちんとメモを取ってこない。
全力を出してるけどダメなら、ダメでも頑張りを褒めてあげたいし、
ゴールに少しでも近づけるように応援したい。
でも、テキスト整理とかすらできない君に、やる気があるとは思えない。
御三家は、そんなものじゃない。
御三家は賢い子たちが切磋琢磨をする場。万が一入れたとしても、
自分で決めた夢にさえ向かって頑張れない君には、ふさわしくない」
みたいな、結構厳しいことを言いました。
サピの保護者会でテキスト管理だけは保護者がやってあげてと
言われた(らしい)のに(←ママ友情報。後に知る)
自分達がすっかりそれを忘れて小5男子に無理な自己管理を押し付けてたを
キレイに棚にあげて。
(後日、ママ友の指摘を受けてから、きちんと長男に陳謝しました)
夫は夫で、
「これから、かなり頑張らないと御三家は厳しいと思う。
頑張らないと夢は叶わないけど、
頑張ったからといって夢が叶うとも限らない。
それでも頑張る覚悟がある?
別に御三家合格だけが受験じゃない。いい学校は沢山あるから、他に自分に合った学校を探すのもありだとパパは思う」
みたいなことを言いました。
すると、どんな時でも、ぼんやり、のんびり、
普段は脳内お花畑みたいな長男が、無言のまま、
うっ、うっ、と喉を詰まらせるように泣いて、
しばらくして意を決したかのように
「確かに、パパとママの言うように、まだ僕は頑張ってない。
このまま諦めるなんて嫌だ。
頑張らせて下さい!」と言ったのです。
精神的に幼くて、あっさり志望校変更するかとも思った長男ですが、
学童で素敵なお兄さんに「うちに向いてるよ。来なよ」と言ってもらい、
学校説明会で訪れた校舎では既に様々な夢を思い描き、
小さな胸に抱いていた御三家校への思いは大きく膨らんで、
彼を少しですが成長させたようでした
今回はポエミーですみません
中受で、普段ぼんやりしている長男の目の色が変わったなと
思ったことが3回あり、
初めての明らかなギアアップへの意志を見たのはこの時でした。
我慢が重なってもうとにかく遊びたい時、
頑張っても成績が伸びない時、この後色々試練の時期もありましたが、
どんな時も、最後にぼんやり君の背中を押したのは
「憧れの学校に行きたい」という自らの思いだったと感じています。
中受への批判はありますし、
私自身、最近の中受は激化し過ぎていると疑問に思うこともあります。
でも、子供の成長につながる経験であることも確かだと思います。
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