私はできるだけ多くの札所を巡りたかったのですが、旦那があまり乗り気ではないというか、旦那には旦那の目的があったので、今回は一か所しか巡れませんでした。
前回は二か所。
今回は一か所。
八十八か所もあるのに、こんなペースで本当にコンプリートできるのでしょうか?
ということで、今回は51番札所・石手寺のみのお参りです。
石手寺は道後温泉から歩いていける場所にあります。
「ま、これも『なんちゃって歩き遍路』か」と無理やり納得させることに。
さて、石手寺に参る途中、気合の入りすぎた石段の前を通りました。

なんだか憂鬱になる石段ですねぇ~。
旦那が「ここは有名な神社じゃないの?お参りしていこうよ」と言いましたが、誰が好き好んでこんな石段を登るんですか???
「あのさ、一応の目的は札所巡りだから、神社はいいんじゃないの?しかもこの石段だよ?」と反対しまして、素通りです。
石手寺へ向かう歩道は歩いて巡るお遍路さんのことを思ってか、きちんと整備されています。
前回の旅行でも思いましたが、四国は受け入れが「なっているな~」と感心するばかりです。
思うに、明らかに「お遍路さん」だと分かる人が道中、追剥とかのトラブルに遭うことは皆無なのではないでしょうか?
もし、お遍路さんに狼藉を働くものがいたとしても、それは四国の人ではない気がします。

ここが石手寺です。
本堂へ向かう回廊?が「それっぽいな~」と。
回廊の両側には売店が並んでいました。

楼門の仁王像は重文だそうです。

さて、上の写真の左端には「集団」という文字が見えますが、コレ、政治的なことを主張する文言が記されていまして、私はこの文言に非常に興ざめしました。
というか、不快感が募ってきました。
「おいおい、宗教は宗教のことだけ語っとけよw」と。
更に私を不快にさせたのは「パワースポット」という文言が境内の至ることろに散りばめられていたこと。
私、こういうのが大っ嫌いでしてね。
寺にしても神社にしても、自ら「私のところはパワースポットですよ」と言ってるところには胡散臭さしか感じません。
なんだか、純粋な参拝者をカモに薄ら笑いを浮かべているクソ坊主とアホ神主の姿が見えてきましてね…。
だんだんとムカムカしてきました。
さて、ここのお寺は七福神も祀っているらしく、それらも「パワースポット」として参拝者に参らせようとしていたようですが、嫌気がMAXになってきたので、詳しいことを把握しようとも思いませんでした。
他にも参拝者から賽銭を巻き上げようとするアトラクションがいくつかあったようですが、これも皆、素通りです。
境内にはこんな石像もありました。

確かこれは韓国・済州島の石像ですよね?
七福神にはインド人や中国人も交じっているわけですから、朝鮮の神様も有りってことですかね…。
ここのお寺はカオスでした。
悪く言えば、節操が無いってことで。
本当は札所巡りの続きを行うにあたり、「きちんと般若心経を唱えなきゃ」と覚えてきたのですが、私の気持ちは凍えていたので、御朱印をいただいてさっさと退散です。

境内には至る所に信者から奉納されたであろう仏像・石像がありましたが、私の目にはもはやフィギュアにしか見えませんでした。
なんだか下品なんですな…。
最後は「お大師さん(おだいっさん)はこんなことは望んでいないだろうにね…」と旦那と苦笑するばかり。
一般的な北の夕暮れ町の人間にとっておだいっさん(弘法大師)は特別な存在です。
なのにこんなに俗にまみれた札所があるとは…。
ま、これが現実なのでしょう。