こんにちは!韓国狎鷗亭モウリム医院自毛植毛センターイ・ジェミン院長です。

 

今日は、カウリックケース1件についてご説明したいと思います。

カウリックに関しては以前にも説明したことがあります。 それは···

 

 

 

こちらのケースで説明させていただきましたね。

このカウリックというのは、単に逆方向に生える程度ではなく、

前つむじが存在するように見えるほどの混濁した流れがあってこそ

カウリックと言えるだろうーということだったんです。

このようなカウリックが存在する時、その混乱した流れをそのままに沿って

植えるのか?それとも新しい流れに矯正をするか?は本当に悩ましい部分です。

普通、既存の毛髪の方向をそのまま~に沿って植えると

程々良くなるのが一般的ですが、

 

あるケースは、逆方向の混乱した流れを作り出す部分がほとんど産毛程度の、

ヘアラインを作り出すのに大きい影響がなく捨ててもいいレベルの毛髪の場合、

その上を覆って良い流れを作ってあげることがあります。


しかし、この逆方向の流れを作り出す毛髪がかなり太い成毛なので

諦められない状態なら、やむを得ず既存の流れに沿って植えるしかありません。

以下のケースを一度見てみたいと思います。

 

手術前

 

基本的に男性型脱毛症が進行し、ヘアラインと前つむじの密度が

全体的に落ちているケースでした。

特定の一箇所だけが集中的に脱毛症が進行しているのではなく、

広い領域にわたり、全体的に貧弱になった毛髪が現れた状態であり、

それでもまだ太くて長く伸びる毛髪が結構多く存在するため、

既存の毛流を完全にひっくり返して新しく植える選択はできない状況でした。

仕方なく既存のカウリックの流れにそのままついていくしかなかったですね。

 

デザイン(左)、手術直後(右)

 

かなり広い領域に移植をすることを計画しました。

このように見ては正確な毛流の方向が把握できないと思いますが、

これを矢印で描いてみると…次のとおりです。

 

手術前

 

手術後

 

ヘアラインでは中央の少し右側の部分を基準に逆方向に生える毛流を持っていますが、全体的にすべて逆方向に生えるわけでもありませんでした。

それでも、事実このような流れさえあれば、 

 

 

こちらの分類から見ると、Cと同じものだと言え…

そんなに複雑なこともなさそうですが、

上記のケースがCと著しく異なるものは何であったかというと、 

とても狭い空間、短い距離で毛流がほぼ180度方向転換してしまう、

とてもダイナミックな流れだったということです。

実はこの程度の急激な方向転換は、頭のてっぺんでしか見られないほどですね。

事実上2つのつむじがあるのと同じレベルでした。

でもそれだけじゃなくて…デザインした領域の上部では、

むしろ正方向に降りてくる流れを持っていたという事実!

ヘアラインでダイナミックに回転する逆方向の流れだけでも

頭が痛くなることがありますが、結局この逆方向の流れが

つむじから降りてくる正方向の流れと中間で衝突することになるということでした。

難しいですよね…···
 

難しいけど、どうすると言うのでしょうか。

​既存の毛流を生かすことを決心した以上、そのまま植えなければなりません…

腕をあっちこっちへ曲げながら患者様の頭を基準に右と左に行ったり来たりしながら

一生懸命植えました。

既存の毛髪を最大限保護するためには仕方ない選択でした。

 

3か月目の暗黒期

 

3ヶ月目の暗黒期の状態です。

わあ…暗黒期、酷く来てますね?

なぜか手術前よりもっと空いて見えるようですね。

これがまさにつむじの植毛をする場合に経験できる状況です。

ヘアライン矯正をすると、いくら暗黒期になって抜けても、

もともと何もなかったところに植えたものなので、

それでも移植前より悪く見えることはないのですが

​つむじは周辺の毛髪がストレスを受けてショックロスを経験するようになった場合

ご覧のようにさらに悪く見えることもあります。

口うるさいほど「暗黒期が来ます。抜けます。心配しないでください。」と

申し上げてはいますが…ここまで来たら、

自分から見ても患者様が心配しないわけにはいかない気がしますね…

しかし、挫折しないで待っていたら…?

 

手術前(左)、手術後(右)


この投稿で使用されている症例写真は、わたくしから直接手術を
受けられた患者様たちの写真であり、写真使用に関する同意を得た上使用しております。
これらを無断利用、スクリーンショット及び配布する場合刑事処罰を受ける可能性があります。
全ての症例写真は完全に同一な条件下撮影された写真であることを明らかにします。
写真に対する別の操作は全くなく、患者様からの同意を頂いた程度により
モザイクの範囲には差があります。自毛植毛手術により発生する可能性がある副作用には毛嚢炎、
くせ毛の成長、白髪、一時的な浮腫、採取部位及び植毛部位の感覚異常、生着率低下などがあります。
患者様たちの毛髪及び皮膚状態により密度感や結果は異なる場合があります。

 

生着、いい感じですね?

​既存の毛流をそのまま生かして植えたので、ヘアラインが一層自然で素敵に見えます。

患者様からも大変満足していただきまして、さらに嬉しかったです!

 

手術9ヶ月経過採取部位

 

採取部位の方も、問題なくとても綺麗に治りました。

今日はこのように全体的に棒に振るのがもったいない毛髪が多く存在する場合、

そしてカウリックの流れを生かしておいても大きく見栄えが悪くならないと

思われる場合、カウリックの毛流を無視せずにそのまま植えて

補強する場合について調べてみましたが、

一般的にカウリックの領域がかなり狭く、カウリックを形成する毛髪が

非常に惜しいわけではないなら、カウリックの毛流を無視して

新しいきれいな毛流を作るのも良い方法です。

​最近またカウリックが存在する毛流をお持ちの患者1名様を

リアルモデルとして交渉して手術をしましたが、

近いうちに映像を作ってアップできるようにします。

それではこれで!

 

 

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