こんにちは!狎鷗亭モウリム医院自毛植毛センターです。

 

「カウリック」という言葉、聞いたことがありますか?

​​Cow lick、牛が舐めたという意味ですが、

ヘアラインで混乱した毛流が存在する場合を指す単語です。

​​単にヘアラインに一つのつむじが存在し、それを中心に

台風の目のように回っていくのにとどまらず、

二つ以上のつむじで生成された相反する毛流が出会い、

互いに衝突するようになる場合を言うのですが、

​​毛流が非常に混濁に変化するため、その流れを

そのまま植え付けるのは相当高いレベルの手術に分類され、

細かく見て丁寧に植えてこそ完成させることができます。

​​患者様たちは「私の髪にカウリックがあるようですが、手術が可能でしょうか?」

とおっしゃる場合がかなりありますが、

​​特に女性の方、「カウリックがある」とおっしゃる方は

ほとんど単純に逆方向に髪が生えて、大きな流れを持って滑らかに生えているので、

ただそのまま植えてあげればいい場合です。
 

毛流の衝突のようなものも存在せず…本物のカウリックは、

通常、ヘアラインの近くに2つ以上のつむじが存在し、

その2つのつむじから出た毛流が衝突する部分でごちゃごちゃになるはずですが、

 

こんな風にですね。(見るだけでもすでに怒りが…)

​​さらには前のつむじでさえもなく、逆方向に毛髪が生えるだけのケースを見て

カウリックだとおっしゃいますが、実はそれ、だけ逆方向に生える

非常に普通のな毛流の一種にすぎず、カウリックだとはとても言えにくいです。

 

少し気を遣うと、そのまま植え付けることができ、

あまり難しくもなく、むしろ結果もとても良いです。

​逆方向に生える髪をそのまま植えてあげると、ヘアラインまでもっと整って

綺麗に見えるので、個人的には正方向(眉方向に流される毛流)に

生える毛流よりもっと好きな毛流です。
 

下記のケースを一度ご覧いただきたいと思います。

​前のつむじも存在し、ヘアラインの真ん中部分に

逆方向に毛流が生えていますが、これはカウリック? 違います!

 

 

上記のビフォーとアフター写真の撮影は手術前と手術9ヶ月後で、
完全に同一な条件下撮影されていることを明らかにします。
自毛植毛手術により発生する可能性がある副作用には毛嚢炎、
くせ毛の成長、白髪、一時的な浮腫、採取部位及び植毛部位の感覚異常
生着率低下などがあります。

 

無難に良く仕上がっていますね!
9ヶ月経過なのに、すでに十分に見栄えが良く、

1年経過になればさらに良くなると思います。

 

以前もっとも珍しくなく良く見かける4つの毛流につきまして

ご紹介したことがありますが、ビフォーの正面写真を

拡大して細かく見ると…既存の毛髪の方向は非常に典型的な

Dタイプに該当するということが分かります。

​​カウリック? いいえ。

​これについてカウリックだという方がいたら

本物のカウリックを見たことがないのでそう思うのではないかと思います。

​​ただひとつのつむじ(患者様基準左のヘアライン)を基準に

回っていく毛流を持っているだけで、カウリックとは見えられなく、

ちっとも難しいことがありません。

​実際、カウリックは非常に少なく、以下のような流れは非常に一般的です。

​経験上、10人のうち3~4人程度はCまたはDのような流れを持っているようです。

​むしろ退屈せず面白さがあり、生着になった時の密度感も良く見えて

私が一番好きな毛流です。

​この程度でカウリックだと言われたり難しい流れと言われるのは…

本物のカウリックをナメすぎた発言だと言えますね…照れあせる

​開院以来本物のカウリックのケースが何度もあったのですが、

私がその患者様のお名前を全部覚えきれなかったので…

次回に9ヶ月程度経過で来院されたら一度投稿してみますね。

では、​​どのように植えられたのか、一度ご覧いただきたいと思います。

 

 

ご覧のとおり、非常に典型的にヘアラインの左側(患者様基準)に

つむじが存在しており、それを基準に回っていく形で毛流が形成されていたので、

そのまましたがって植えてあげました。
 

ヘアラインのセンター部分から逆方向に上がったが、右側(患者様基準)に

流されるにつれて再び右下の方へ落ちる大きな流れがありますよね。

​​ここでセンター部分から逆方向に進んで再び下がることになりますが、

逆方向に進む流れなしに無難に下がることになると

(センター部分も下がる方向に毛流が形成されているなら)

無難なAタイプの毛流と見なすことができます。
 

まぁ大変難しいこともなく、ご覧のように毛流の衝突もなく、

前のつむじがあるだけでとても滑らかに繋がるので…

自分の基準でこの手術について「難しいケースを解決した。」、

「カウリックを矯正した。」 なんていう話はしませんね。

 

 

左45度と右45度で撮った写真を見ると感じが全く違うんですよね。

​​特に右45度で撮った写真(2枚目)を見ると逆方向に上がって

再び大きく戻っていくダイナミックな流れを観察することができますが、

後で生着になって成長すると、かなり密度感が良く見える効果があります。

​​このように逆方向に植えてあげた時どのような結果が出るのか、

上記の写真と一度比較してみると面白いでしょう。

​​Bタイプの場合、植えるのは無難にやさしいですが、

後で密度感はCやDタイプよりも少し出ない感じがありますよね。

 

 

後頭部の傷跡もご覧いただきたいながら投稿を締めさせていただきと思います。

 

傷跡が全く見えないくらいではありませんが、このくらいなら結構良好だと思います。

 

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