「他人と比較しない」
──自己肯定感を高めるための定番ワードですよね。
でも、正直そんなの無理じゃないですか?

私はどうがんばっても比べてしまうタイプです。
SNSを開けば、「あ、この人は休日の過ごし方まで美しいな」とか、「同じ仕事してるのに、なんで私だけ疲れてるんだろう」とか。
比べて落ち込んで、
「比べちゃダメ」と思って、
それでも比べてまた落ち込む。
もはや永久ループです。

比較すること=観察すること、だと思いたい


そんな私が最近やっと気づいたのは、
比較って、観察でもあるということ。

たとえば、顔に自信がないとき。
「なんであの人はあんなにキレイなんだろう…」と観察モードで見てみる。
すると、「笑い方がやわらかいな」とか「姿勢がきれいだな」とか、意外と“中身の違い”が見えてくる。
寄せてみても似合わなければ、「あ、これは私じゃないな」ってわかる。
そう思うと、少しだけラクになるんです。

仕事の比較も、ちょっとした教材になる


私は仕事が遅いし、気も利かないし、空気も読めません。
でも、仕事ができる人と自分を比べることで、「何が違うんだろう?」って観察するようになりました。

先回りして行動してるとか、報告が丁寧とか。
観察すればするほど、“自分がダメな理由”がぼんやりじゃなく、改善できる具体的な欠点として見えてくる。
つまり、「できない人」から「ちょっと鈍い人」くらいには進化できる(笑)
それって、私にしては大きな成長なんです。


比較がしんどいのは、自分を見ていないとき


比較がつらくなるのは、きっと相手ばかり見て自分を見失ってるとき。
相手のステージに自分を置いてしまうから、勝手に苦しくなる。
でも、“自分という観察対象”をちゃんと見つめていれば、
「比べること=自分を知ること」に変わっていく気がします。

自分を知るために、比べてもいい


自己肯定感が低い人ほど、「自分を褒める」のが苦手です。
私もそう。
褒めるどころか、存在してるだけで申し訳ない気すらする。
だからこそ、まずは比べて、自分を知るでいいと思うんです。
無理にポジティブ変換しなくても、
「自分はここが弱い」「でも意外とここは丁寧」って冷静に見られたら、それで十分。

結論 ― 比べながら、笑いながら、生きていく


他人と比較するのは悪いことじゃない。
落ち込むことが悪いわけでもない。
むしろ、「落ち込んでる自分」をちょっと俯瞰で見られたら、それがもう自己肯定感の一歩。

私はまだまだ、すぐブレるし、すぐ羨むし、すぐ凹みます。
でもそのたびに、「あぁ、私ってそういう人間か」と思えるようになった。
それだけで、前より少し、息がしやすい気がします。