ずっと、自分の気持ちに蓋をして生きてきました。 …って書くと重いけど、実際ほんとに“蓋”してた気がします。密閉タッパーくらいの気密性で。




たぶん、幼い頃の家庭環境のせいです。

悲しいことやつらいことがあっても、感じたら壊れそうだったから、「感じないモード」で生き延びてきた。 

うれしいことがあっても、「どうせこのあと嫌なこと起きるし」って、喜ぶ前に防御姿勢。

 もう、“幸せ警戒アラーム”が体に標準装備されてたんですよね。




最初は感じない“ふり”をしてただけだったのに、気づいたらほんとに感じなくなっていて。 「え、私の感情、どこ行った?」って、探しても見当たらない。たぶん押し入れの奥。




それでも最近、「このままじゃさすがに味気ないな」と思って、好きなことややりたいことを少しずつ掘り返すようになりました。 すると、「あれ、今うれしいかも?」とか「これ苦手だな」って、小さな“感情の芽”がちょこっと出てきたんです。 いや〜、枯れてなかった。よかった。




そんな矢先、母との会話で心がざわざわする出来事がありました。 内容はあんまりいい話じゃなくて。落ち込むのは当然なんだけど、なんか妙に胸がチクッと痛くて。




昔の私なら、「なんか嫌」で終了。でもその日は違って、「え、なんでこんなにざわついてるの私?」って、ちょっと真面目に自問自答。

 2日くらい考えたけど、理由は不明。

結局わからん。 でも、「まぁそういう日もあるよね」と思えるくらいには、私も少しは成長したのかもしれません。




感情って、無理に掘り出そうとしても出てこない。タイミング勝負。 だから最近は、「今、何感じてる?」って心に聞くだけにしてます。だいたい「えーと、よくわかんない」って返ってくるけど。




私は今、自分の感情を感じるリハビリ中。 まだリハビリ初期で、たまにサボるけど、モヤモヤもザワザワも、たぶん全部、私の一部なんだと思う。




みなさんはどうですか? 理由もわからず心がざわつくとき、ちゃんと向き合えます?それとも私みたいに、「まぁいっか」でフタしちゃうタイプ?