本日は夕方から、先日わざわざ八戸からお店に来てくれた仲間のシールリペア




先日の鳥海山ツアーで何だかグルーの接着力が弱いってことでファイバーテープ巻いたりして登ったんだけど、見た目は綺麗だしネバつきもないし、何でだろ~?って思ってた




で、いざ作業台でグルーにペタペタ触ってみると…




ネバつきが無いどころか、全然くっつかないじゃんねコレwww




んー。。




もしかして、グルーに付着した汚れが原因じゃなくて、塗ったワックスが厚すぎてシールを貼るときにグルーに付いちゃったのかも…




そうじゃないと、見た目がこんなに綺麗でムニムニしてるのに接着力が無いなんて説明が付かぬ




現地でガリウムのF100使ってたから、ポリッシュが足りなかった可能性も。



⬆️ この冬からフッ素規制の影響でガリウム成分メインの《G100》に変更になってます



厚くすると汚れが刺さったり、低温下では雪の結晶が刺さってブレーキがかかってしまう



なので、しっかり定着させるために溶剤が揮発したタイミングでコルクを使ってしっかり力を入れてポリッシュ! 



【伸ばす】のではなく、摩擦熱で滑走面に定着させるのが目的なので、キュッキュッと音が出るくらいの力を入れて作業する



次に、余分なワックスを落とすためにナイロンブラシで軽くブラッシング



BCツアーでは普通のサイズのブラシは重くてかさばるので(トーチャンはいつも持ち歩いてますがw)、小さいナイロンブラシや《フィニッシュマット》などと呼ばれる【皿洗いのスポンジのガサガサしてる面】みたいなので代用しましょ。

せめてフィニッシュマットで軽くブラッシングしておけばグルーももう少し長持ちしたかもなぁ…




山でグルーの状態を見たときは『部分補修かもねー』なんて言ったけど、本人が『全然くっつかないから全面貼りかえしてほしい』って懇願してきたのが理解できましたw




ってゆーか、それ以外に選択肢無しww




18時半頃から作業に入り、まず古いグルーをホットスクレーパーで除去っ!



もったいないけど仕方ないよね~




グルーが綺麗だったので、あっという間にこの状態。



ネバ付きなんかがあると、作業にもっと時間がかかる



次にコールテックスのシートグルーをキッチリと当てていく


この後、ひっくり返してはみ出てるグルーを指で摘まんで取り除いていく



次にアイロンがけ


温度は160度~170度に設定



温度が足りないと、グルーがベースの生地に定着せず確実に失敗しちゃいます!



安いワクサーアイロンだと、そもそもがMAX150度とかだったり…



今回使ったのは、トーチャンが秀山荘にいた頃から愛用しているホルメンコールのレーシングワクサー!


当時、かなり上位機種だった記憶が。



現在のものはもっと面に厚みがあり、温度が均一に広がるようになってるみたい



が、値段が3万越えてたりして簡単には買えません。。(T_T)



さて次は、一旦全体にアイロンで熱をかけてから、30cmくらいの範囲を繰り返し熱してペットボトルでコロコロして、また次の30cmを…という感じで作業を進めていく


作業が終わったらこのような感じで自然冷却して完成っ!




じーっくり熱をかけることで、アイロン掛け始めの時にペーパーの表面がポコポコとデコボコになったものがフラットになる




デコボコのまま仕上げちゃうとグルーが定着しきれてないので気をつけてくださいネ




最終的にはペーパーをめくってトップ&テールにグルーを塗り足したりすることもあるけど、今回は状態がいいのでこのままでいけそうな感じ




つぎの出勤日に確認して、OKだったらこれでおしまいですっ♪







#シールリペア #ワックス厚塗り厳禁 #塗ったらコルクでポリッシュしてブラッシングもしようね #カワイイ女性に優しいスタッフがいる店w