黎クンや魁クンの卒業式・入学式に加えてスキー試乗会の準備やら何やらで、今シーズンはなかなか忙しくて八甲田へ行けず。。



ロープウェイのチケット、数回分残ってるのになぁ…



そんな中、4月の9日・10日とグリーンハウス全店のキックオフミーティングを本社がある八戸で行うという話。



で、8日は休みになっていて…



むむむ。



もしかして、八甲田滑ってから翌日の朝イチで青森を出発すれば集合時間までに八戸に行けるんじゃない?!



なーんて企んで、仕事終わってから出発!


一路、八甲田へ!



この日は酸ヶ湯温泉の一段上の大駐車場で車中泊♪


長年愛用しているMEのシュラフ(ライトライン)で快適に眠り、気持ちのよい朝を迎える



清潔で暖かいトイレがあるので、最近は八甲田に来るときにここが定番のポジション



さて、この日はT兄と二人でセッションすることに。


天気は良さそうに見えるのに、この後崩れてくる予報。明日は雨だって…



下山までなんとか視界があればいいなぁ


過去にT兄とセッションすると、何かと事件が起きる(晴天予報なのに雨が降ってきたり、手にはテックビンのスキー持ってるのに非対応のアルペンブーツ履いてきちゃったり)ので、お互いに装備チェックと天候チェックは抜かりないw



ガイドツアーのチームがみんな出発した後に田茂萢の山頂に着いたら、ホントにだーれもいない。


ロープウェイ2便くらい後だったのかな?



普通なら遠くにパーティの人影が見えたりするもんだけど、この日はマジでこの景色のなかに人間が見当たらず



下の写真の右手の白いピークの《ニセタモ》に登った足跡とかハッキリついてるんだけど、ホントに人がいない


なんだか不思議な気分になってくる


自分達だけ取り残されちゃっているような。



こんな素敵な風景を貸しきりで楽しんでるんだけど…


相手は可愛い女の子ではなくてオッサン同士なんだよなぁw






正面の山は、左から赤倉岳・井戸岳・大岳



赤倉の左下へ延びる斜面に浜さんのチームを発見!



老眼かなり進んでるんだけど、遠くのものはかなりハッキリ見えるのだw



下の写真は赤・井戸鞍部へと登る尾根


噂には聞いてたけど、雪少ないなー



稜線直下の平地から先が高山植物帯なので、それを踏まぬようにこの日はオーソドックスに大岳ヒュッテ経由で井戸岳の向こう側を巻いて登ることに。


上の写真の真ん中にあるのが大岳鞍部避難小屋、通称《大岳ヒュッテ》



手前の沢の雪、どのくらいあるのかな?



まずはニセタモの斜面を軽く滑って、シールを装着するポイントへ


T兄に聞いてたけど、早くもストップスノー。。( ̄▽ ̄;)



ってことは、箒場に向かう大好きな緩斜面もベタベタ?



でも、景色が見えていればそれだけで楽しい!


T兄とツーショット!



オッサン同士であれやこれやと話しながらテクテクとハイクしていき…


枯れ木があればキクラゲを探し…



あっという間にヒュッテの手前の沢へ


シーズン中の風の吹き方がいつもと違ったらしく、右手の壁がものすごくなだらか!



でも、《少雪》だったとは言っても沢の中の雪の量はそれなりにあり、現役でガイドやってたときの少雪のシーズンより条件良いかも。


このくらいあれば、GW前までは問題なし!


ボーダーさん達のパーティが歩いたのか、足跡がたくさんついている


そんなこんなでヒュッテに到着!


ゴハンは下に降りてから食べることにして、今回はこのままスルー。



で、視界はどうにかキープできそうなので『長く滑れるラインって言ったらあそこだよね~』ってことで赤倉大斜面へ♪


大岳を横目に進んでいくと…



1シーズンぶりの高田大岳&雛岳の姿が💕



そしてスクールのガイドの大平さんと遭遇



お連れのお客さんはボクも一緒に滑ったことがあるご婦人



他のみんなは大岳の斜面を滑るけど、体力を考慮して緩斜面から本隊へ合流するとのこと



うんうん、こんな日は緩斜面も楽しいよね♪


さて、ここから左方向へと井戸岳をトラバース



振り返ると、スキースクールの本隊が大岳の斜面を滑ってから眼下の台地を進んでいくのが見えた


『ベタ雪を警戒して緩い地形を繋いでるんじゃないかな?』とT兄。



で、大井戸沢に到着っ!


下を見ると…



ここも縦溝が少なくて良い感じ♪


赤倉大斜面はどんな感じだろうか…



ちょいとアップで撮ってみた


バックは高田大岳



あそこのシュートには、稀にシュプールが刻まれることがある



ボーダーさんだろうか



コケたらそのままボトムまで落ちちゃうんだよなぁ~ ( ̄▽ ̄;)



んでもってツーショット。


空がすこーし霞んできたけれど、今回は数年前のように雨に降られることは無さそう



大岳の東斜面の奥には、遠くに岩手山が見えていた


スマホだと写らないよね…



しばらく歩いて赤倉岳の直下の台地でシールオフ



んでもって赤倉大斜面っ❤️


出だしは雪が締まっていて、条件は悪くない



ボウルへ逃げず、雛岳方向へ延びる尾根をボトムまで流すことに!



リキッドワックスの【BOAR】を塗っておいたものの、斜面の中間からT兄の言う通りに雪はブレーキがかかり始める



フォロースキーに荷重を強くしながらターンを重ね、春のザラメを楽しむ


ここまでの標高差、約500m



途中、スキーヤーズ・レフトにクラックが何本か入っていたが、それもやり過ごしながら楽しくクルージング


右奥のピークから正面の尾根を左下まで滑り、ボトムから沢を交わして現在のポイントへ



ちょいとセルフィー


冬の間ずっとここにいるT兄はベタ雪を嫌がるけど、これもある意味では春の醍醐味なんだよね~



つんのめりそうになるのが怖いんだけど、なんだかそれが可笑しくて。



ここから暫くはオープンの緩斜面が続く、大好きなエリア


小さなトドマツも木がとても堅いので当たれば大ケガする



暴走に気を付けながら、ストップスノーを小回りでやり過ごしていくのも楽しかったりする



そして、大好きな最後のオープン


ここまで来るとベタベタ度合いもかなり極上ww



スプーンカットの縁には緑色の線がついており、この時は『ブナの花粉、こんなとこまで飛んでくるんだね~』って思ってたら、どうもこいつは黒いネバネバと同じで【藻の一種】らしい



冬の間は土の中におり、春になって雪が融け始めると水分を伝って雪の表面に移動してきて光合成してるってわけ



で、気温とかの諸条件が奴らにとって『気持ちい~♪』っていう条件になると大繁殖してネバネバのタールがあちこちの山で観測されることに繋がる



10年近く前、ものすごく酷かった年は『北朝鮮で山火事が起きていて松が燃え、その煙に起因するのでは?』なんていう説もあったが、北海道大学のボーダーの教授(だよね?)がこれを研究していて、ほぼ《藻》に間違いないみたいだ



こんな時は柔らかい春用のワックスは逆効果で、固めの真冬用のワックスを使うかZARDOZの【NotWax】やハヤシワックスの【BOAR】みたいなリキッドワックスが効果的だ



さて。



最後のオープンを楽しんだら、本日の核心部の森の中へ


ストップスノーのツリーラン



大斜面のボトムでランチタイムを取り何パーティかやり過ごしたのは、ちょっとした駆け引きで…



先行トレースがあるとスキーが走る!



たまにはズルもするんですw


ブナとミズナラの森の中を進んでいく



クルマはデポしてあり天候も問題ないので、好きに止まって写真撮ったり足を休めたりと、贅沢な時間が流れる



前方に何やら先行チームが落とし物したらしく、黒いものが!



近づいてみると…


水を含んで重くなったサルノコシカケ。



こんなの降ってきたら痛そうだよね~



そんなこんなで、水流がある沢を交わすポイントへ


心配してたけど、まだまだ穴も開いておらず安全に渡ることができた



この後は傾斜が一気に緩くなり、先行トレースから外れるといきなりブレーキがかかって止まってしまう


ブナ達の《根開き》が徐々に進んでいる



さぁ、このジャングルっぽいのが出てきたらもう少し!


これを抜けると、最後の広間へ♪


背後には大斜面のスタート地点の赤倉岳が見える



あのてっぺんから滑ってきちゃったんだよな~


もう何十回、もしかすると100回以上見ている光景だけど、飽きることがない



ロープウェイでブナの森林帯からトドマツ帯へ登り、稜線を越えてオープンバーンを滑って再びブナの森の中を進んでゴール



1日の行程に物語があるような箒場ルートが大好きだ



ゴール手前の小さなほこらで神様にお礼の挨拶


もう、目の前にはレストハウスがある



楽しかった一日が、名残惜しいけど終わる


T兄、セッションありがとうございました!





下山したら昭和の香り漂う《雲谷温泉》で汗を流し、行き付けだった麺山へ❤️


青森に住んでいた頃はよく食べに行ってたなぁ…



で、いつも通りにコレ。


ネギ味噌大盛りに、さらにネギをダブルで!



つまりは普通の3倍の白髪ネギが載ってるってこと


以前は載りきらないからと少し返金されたけど食券の買い方が今一つよくわからず、今回も上記のような買い方をしたら…



注文取りに来たおばちゃん『大丈夫、のせてあげますっ♪』ってw



2倍じゃないネギトッピングのボタン、どこかにあったのかな…



次回の八甲田ツアーの課題ができたのだったw



それにしても、このネギのボリューム!


ネギが多くてスープに届かず、生で食べるような感じになっちゃう



辛いけど麺山の白髪ネギは昔から美味しいんだよなぁ~♪



あ、良い子は真似しないで下さいw