さて、Day2 は韓国から来たゲストの貸しきりガイドのサポートでした



40泊くらいしているというKさんが、仕事上の繋がりのあるLさんご夫妻を日本にお招きしてBCデビューさせてあげたいとのことらしく、ご希望は《銅像ルート》に一緒に行くこと



ただ、この日は天候もいつも通りの八甲田で視界が悪く、初見で銅像ルートへお連れするのもリスクがあるかもってことでアニキお得意のロープ周辺エリアへ



翌日の天候がいいみたいなので、まずは足慣らしです♪



ってことで、まずはフォレストから変則モッコへ!



ネットを潜るとこんな感じ


標高を少し落としたら視界が出てきて、少しは安心できる状況になりました



日本語が堪能なKさんは世界中のスキーリゾートを滑りまくった猛者なんですが、『ハッコーダ、イチバン!!』って。



『雪イイ、山イイ、人イイ、ご飯イイ、温泉イイ♪』『他の国、なかなかないよこういう場所』って終始ニコニコでした



Lさん夫妻も山頂から出発直後はモサモサした重めの深雪で転んだりしていたけど、スキーそのものをキチンとスクールで習い続けてきたそうで、慣れてくると凄く綺麗なフォームで滑っていくのが印象的でした


大きなトドマツの間で記念撮影♪



いつものモンスターは雨で一旦融けちゃったそうで、この日は修復中でした



そして、午後は酸ヶ湯にいた頃は行くことがなかった《寒水ルート》へ


ロープウェイ山頂から降りてくるダイレクトコースのスキーヤーズ・レフトの斜面を使うこのルートは、降りすぎると寒水沢に捕まっちゃって身動きがとれなくなってしまう



そこで、遭難防止も兼ねて斜面の一番下にレジェンドの櫻田さんチームが毎日トレースをつけてくれているそうで、この日は初めてそれを目にすることに。


最後の林間も、アニキが限界まで降りてくれて急斜面の手前でスキーヤーズ・ライトの小沢を交わすポイントを教えてくれました

 

写真はないのですが、そこも右手の傾斜がきつくなかなか乗り越すことが難しいんだけど、ロープウェイ運休の日にスコップ等の道具を持って櫻田さんチームが登りやすいように崩したり整地したりしてくれているそうで、しっかりと登り返しのラインが出来上がっていました



かつてボクが酸ヶ湯にいた頃はまずこのルートを使うことはなかった(なんとなくローカルの連中と《棲み分け》していた)ので、ものすごく勉強になった一日でした



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で、Day3。


集合場所のスキースクール



向こうから朝陽が射し込んできます



好天予報のこの日、ロープウェイはというと…


ま、まぁ、並ぶよね~ ( ̄▽ ̄;)



インバウンドがものすごく増えて、コロナ前に戻ったような印象でした



ロープのアナウンスも自動化され、英語だけじゃなくてハングルや中国語も流れていてビックリ。。



2月に雪が増えたのか、
乗り場の手すりまで雪が届いています


この下に何かあったような。。



…埋もれた?



さて、山頂駅から田茂萢岳へちょいとハイク!


前日には見えなかった小さなモンスター達が迎えてくれます



視界良好っ!1日待った甲斐がありました!!


前嶽をバックにKさん




他のガイドチームをパスして、いざ銅像ルートへ!



そして…


振り返れば青森の街並み♪



そんなこんなで、東斜面の2番のシュートから田茂萢沢へ


ここはガイドツアーみんなの通り道



知った顔ぶれが次々と声をかけてくれます


後ろから来たパーティのテールガイドはヤスコさん♪

 

さて、この日の貸し切りチームの核心部はここからです


田茂萢沢から前嶽の裾までの間の《シールをつけたままでのアップダウン》が、Lさんご夫妻は初体験なのです



ハングルが話せないので、英語でシールでの下り方をLさん夫妻にピンポイントでレクチャー



『体重を踵に置いて滑らせます』とか、登るときは『ポールのグリップを上から握って腰の辺りへ』『斜面の上側の手はグリップの下あたりを持つと楽になります』なんてことをトーチャンのボキャブラリーを総動員してゼスチャーを混ぜながら説明



時々Kさんがハングルでサポートしてくれます



幸いにも風が弱く、精神的に余裕を持って進んでいくことができました


もぉちょい、もぉちょい。



そんなこんなで前嶽の肩へ



東斜面は使わず、手前のメロウな台地を長く流して滑ることに♪



まずはアニキから


雪の状況を見ながら、ゆっくりと流していきます



次はLさんご夫妻


最初にご主人、次に奥さん♪



そしてA姉さんとKさん


前日までの深すぎるパウダーは沈降し、だいぶ滑りやすい状態になっていてくれました



で、一番最後から気持ちよく滑っていったトーチャンは…



みんなの前でバランス崩して耐えきれず、ポテッと前転w



皆さん、わざとやったと思ったらしく『おぉぉぉぉー、You're good entertainer \(^o^)/』って大盛り上がり



いえ、真面目にコケましたwww



そんなこともあって一気に緊張が解けたみたいで、この先は雪質もよくルンルンで滑っちゃいました


スキーヤーズ・レフト方面に振って東斜面の下まで滑り、ここから本斜面方向へトラバってパウダーが溜まっている尾根筋のツリーラン♪



Lさんご夫妻もドンドンついてきます!



Kさん、ストップして休憩する度に『いーねー、いーねー!!』を連発



最後のメロウな林間、足がパンパンになりながらも皆さん無事に銅像茶屋へ到着したのでした \(^o^)/



その後、ロープウェイまで車で戻ってみんなで遅めのランチタイム



終始ニコニコしていたLさんの奥さんの笑顔が、とても印象的でした



まだ時間はあったけど、とても充実していたので『ツアー、これでおしまい♪』ということで解散



Lさんご夫妻を銅像ルートへ連れていくミッションは、無事に成功したのでした♪



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国と国とは、いろいろあるかもしれない。



でもね



若い頃に北海道を旅していた頃に出会った洪クンのように、『日本が好き』でこの国に来てくれる人もいる



ましてや、ボクが東北移住したきっかけの八甲田へ、わざわざ来てくれたんだ



世界中のリゾートを旅しているような人たちが、わざわざここを選んでくれて。



そんな人たちが笑顔になってくれる時間を共に過ごせたことが、とても嬉しくて有意義な2日間だった



最近思うんだけど、自分自身の滑りたい欲求よりも、スキーを通じて誰かに何かを伝えたいという想いの方が大きくなってきている



Lさんたち、また八甲田へ来てくれるといいな



Kさんとはすぐに再会できそう



そして最後に、ボクをパーティに迎えてくれたアニキとアンナ姉さんにも、心から感謝です



また近いうちにセッションしましょうね!