今宵は、天に昇ったレジェンドの誕生日





彼の名前は、Shane McConkey






日本で《パウダー》とか《バックカントリー》とかって言葉が流行るずーっと前から、深雪を楽しく滑るためには、さらには深雪を楽しく遊ぶためには、いったいどんな道具が適しているのか、自らの体と命を張って(しこたまバーボン飲んでたけどww)いろんなことを試し実現してきた、純粋な少年のような人だった





アメリカの雑誌の《POWDER》だったか《SKIER》だったか忘れたが、シェーンがクリフを飛んで空中にいるシーンをとらえた写真には、両足の板に《MORROW》のロゴが入っていたのを思い出す





そう、シェーンは両足にスノーボードを履いていたんだ





しかも、空中姿勢はスイッチランディングを想定していた





いまではツインチップでテールロッカーのスキーが当たり前に手に入る時代になったけど、あの頃は《ロッカー》という概念もまだ無かったような気もする






当然、パウダーでのスイッチなんて考えられなかったし、ましてや《飛び》の後にパウダーにスイッチランディングなんて有り得なかった






それを実現させたのがシェーンだった






アメリカの《VOLANT》というスキーメーカーがフルロッカー&リバースサイドカットの、いわゆる『つちのこ板』である《スパチュラ》というモデルを発売した時はめちゃくちゃセンセーショナルだったが、実はあれを作ってくれと頼んだのがシェーンだった






これにはエピソードがあって、レストランで仲間と共に語らいながらナプキンペーパーに水上スキーにインスパイアされたアイデアをスケッチしたものをいろいろなスキーメーカーに持ち込んだのだが、当然ながらことごとく断られ、その中で唯一受けてくれたのがVOLANT社だったらしいのだ






ステンレスのトップシートで有名なV社だったが、なぜ重いステンレスなんぞをトップシートに採用したのか調べてみると、元々はレンタルスキーに使うために『傷つかない素材』として採用したのが始まりだったらしい(非公式だけどw)






それでも国内では◯ルマークスが扱ったこともあり、うまくコアな層に流行っていった






その後、フリースキーヤーを多く抱えていたK2からリリースされたフルロッカーの《PONTOON 》は、まさにその名前の通り水上飛行機のフロートの形状だった





恐らくはシェーンの名前を知らなくてもPONTOONの存在を知っているスキーヤーは多いだろう






毎年、この日になると思い出す






偉大な、そして素敵な、俺たちの兄貴のことを。





Happy Birthday Shane.

Slàinte mhath !!


#ShaneMcConkey #SaucerBoy