八甲田のガイド時代の仲良しゲストだった八戸のM山さん&M橋さん



いつだったか偶然にも祓川で出発前にお会いして一緒に滑ったことがありました



しかも舎利坂の手前から雲の中に入っちゃって『無理しないで途中から滑ろうか』なんて話をしているうちに気がついたら山頂直下にいたというww



あの後から何度も『また鳥海山一緒に滑りたいねー』というラブコールを受け続けていましたが、なかなかタイミングが合わなかったり(そもそもトーチャンは平日狙い)して、気がつけばこんなにも年月が流れていました



幸いにもこの春から店のギアコーナーのメンバーが2名増えたので、今回はセッションのために日曜日に希望休を取って出撃することに♪



自宅からのR46は終点までハイスピード区間なので、荷物は全て車内に積み込んで発車!


夜間にスキーを屋根に載せて走ると、どうしてもホコリとか虫の死骸がついちゃうんですよね~



滑る前に滑走面はなるべく汚したくないので。。


184cmのMarksman、少し斜めにすればどうにか載る感じっす



協和の道の駅を過ぎてR46の終点の交差点からR341・県道9号そしてR105と走り、大内の道の駅へ



ここで車内のスキーを改めてキャリアへ積み直します


例年はトイレの建物の軒先にツバメが来ている時期なんだけど、仕事変わってから夜中にしかここに来られないんだよなぁ



みんな元気にしているやら…



その後は矢島の町から猿倉を抜けて祓川を目指します



あらかじめナビにセットした道は夜中に走り慣れてしまった為に回りの風景が頭に入っておらず、帰路の明るい時間帯に『え"?? こんなとこ通ってなくね?! ( ̄▽ ̄;)』みたいに無意味に停止して地図を確認することもしばしばww



標高を上げていくと雪の壁が現れるも、その高さも前回より低くなってきています


そして春は花の季節♪



ヘッドライトにアピールしてくるのはタムシバの花たち


木蓮に似ているな~って思ってたら、やっぱり仲間でした♪



タムシバとコブシとの違いは花の大きさや《山にある》という漠然とした生育場所の他に、花の後ろに一枚だけ葉っぱがあるのがコブシ・無いのがタムシバという決定打があります



さて、途中Googleナビが何か血迷って、大内から高速の無料区間を逆方向の秋田へ向けて走り、1区間乗ってソッコーで降りて焦って転回して乗り直したら再び秋田方面に向かっちゃったりというアクシデントはあったものの、0:30に無事に無事故無検挙でめでたく祓川に到着



いつもの場所で車中泊です♪



そして翌朝


めっちゃキレ~イっ♪



右手を見ると…


モルゲンロートに染まる七高山っ❤️ 



実はこの日、天候があまり思わしくない予報だったんです



週間予報もコロコロ変わって一喜一憂でしたが、当日が近くなるにしたがって雨は確定



問題は降り始めの時間でしたが、段々と早まってきて…



寝る前にチェックすると…


10時から☔


マジスカ。。( ̄▽ ̄;)



ワタクシここ数年は晴れ男パワーがあるみたいなんですが、それもどこまで通用するか?!



ってことで5:30頃には八戸チーム到着です


M山さん&M橋さんに加え、4月のグリーンハウス八甲田ツアーでBCデビューしたH坂さんも参加してくれました \(^o^)/



さて、この日は6時前にスタートです!


いつものクライマーズ・レフトの斜面は万一コケて滑落すると下の方でクラックが大きく開いているため、今回は藪を渡って右から巻きます



そして七ツ釜ゲレンデ下部へ


11日に来たときと比べて最下段のクラックは融けて小さくなったみたい



ここからクライマーズ・レフトの藪を突っ切り、猿倉からの広々とした斜面へ抜けます



振り返ればこの風景!


山麓の緑がかなり濃くなっていました



そして前回チェックしていたこの広いボウル


写真中間付近に横一直線にある細い線がグライドクラック(拡大して見てちょ)



これ、上から滑ってくると見えないんだよねー ( ̄  ̄;)



帰路は時間と天候が許せば、ここをトラバって氷の薬師方面へ再びハイクしてスキーヤーズ・レフトのメロウな斜面を滑ってみようかと。





さて、だんだんとクライマーズ・レフトに寄せて、滑る斜面をインスペクション!


さすがに前回から10日も経つと凹凸が出てくるけど、条件的にはかなりいい感じ♪



2000mを越える頃になると七高山の向こうからガスがやって来た。。


どうも南から山に当たって左右に分かれた雲が、再びこの辺りで合流してるらしい…



右からも左からもガスがやってくる



そして今回もこの辺りで力尽きましたww


置いてかれたorz



やっぱ寝不足はダメだね~ (^^;




あと100m、ここからが遠いんだゎw





で、無事に山頂とーちゃくっ \(^o^)/


BCデビューした年の初・鳥海で七高山に登頂しちゃったラッキーガールが1名… (^^;



マジで、めっちゃツキがあります



あの天気予報でほとんど降ってないんだから。


で、トーチャンも証拠写真パチリ



新山の向こうはガスに包まれ、残念ながら南から東方向の景色はお預けでした


ここもわざわざ滑る人いるんだよね~



トーチャンは既に足がつっちゃいそうですw



んでもって、この日の七高山の山頂は地元の山岳部の高校生たちで賑わっておりまして…



声をかけたら偶然にも1年生でした



想像通りインターハイの訓練合宿でしたが、なんでもテント泊が初めてでめちゃくちゃ寝不足らしい



あちこちで体育座りしてして顔を突っ伏している子たちは、どーやら寝てるみたいでしたw



分かるゎ~、登りきってみればこんなに穏やかな山頂だもん、達成感で眠さもやって来るよね



そして、元高校山岳部員としてコロナによる活動への具体的な影響を聞いてみると、テント泊は許可になったけど《1張りに2名まで》みたいな制約があるとか、眠いのにいろいろ教えてくれましたアリガトネ



幕営はそもそもが《密》な行動になり勝ちだから、学生時代のワンゲルの後輩たちも合宿はなかなか組めないみたいだし、技術継承的な部分ではかなり苦労があると思う



仲間で密集しているテントの中での安全な炊事テクニックとか、やっぱり《密》な環境でこそ身に付くものっていうのもあるんだけど…



山ヤのタマゴたち、いまはこんな世の中だけど、どうにか頑張って欲しいと思います





さて、そんなこんなで天候が悪化する前に滑っちゃいましょう!


やっぱり前回同様に、まずは山頂直下の大斜面をインスペ済みの1840mのバンド付近まで落とします




中段までトーチャンが先頭で滑ってクラックの有無を確認し、手の合図でみんなにスタートしてもらいました



雪は小雨を吸って柔らかいザラメになっており、この時期にしてはかなり快適っ♪




M橋さん、いつだかDDのガイド中に偶然スライドしたときはOutlawに苦戦してたけど、今回はLynxを完全に手懐けててビックリ



バネが強いためにフォロースキーをしっかり踏めないと使えないビンディングなので、それだけ腕を上げたってことですね♪



続いてH坂さん


山の雪はこの4月から



《フォールラインを迎えるまではパラレル》が完璧にできるようになれば、上達は早いと思います




あとは、《必要の無いときはリラックスした高い姿勢・コンパクトなスタンス》《ハイスピードになったらフォロースキーにしっかり乗りつつリードスキーを当て猫背になる》、これをメリハリつけてやれるようになると完璧です



骨格にうまく荷重できるような姿勢を見つけると筋力に頼りすぎなくてすみますね



来年はもっと一緒に滑りましょう!





さて。



途中でパラパラ降りだしたので『このまま降りましょう』ってことにしたんだけど、標高下げてきたら止んじゃったww



ってことで、やっぱりもったいないので氷の薬師の入り口のスキーヤーズ・レフトの緩斜面まで予定通りにハイクすることに! めっちゃ優柔不断ww


ちょいとシール装着です♪



歩きだした瞬間にトーチャンの半腱様筋(ハムストリングスのひとつ)がつっちゃいましたが、なんとかビッコひいて歩きながら落ち着かせますw



そうこうしているうちに、さっきの高校生たちが元気に降りてきました♪


先頭のパーティが停止してメンバーを集めているところを見ると、クラック多発地帯なので注意事項とかルーティングとかを伝えているのかも。



実際、ここは緩斜面なのにフォールライン方向に向かって深いクラックがあります


グライドクラックが発生するような斜度はないんだけど、どういう要因で発生するんでしょ?



下に沢が流れてるのかな~って軽く考えていたけど、改めて写真を見ると《融けた》んじゃなくて、明らかに《割れている》感じです



これは一週間前のDDのサポートガイドで行ったときの写真


少し左へ傾斜しているから、氷河みたいに雪が動いて引っ張られているのかなぁ…





さてさて。



ここの斜面はとってもメロウでテレマーク向きの楽しい斜面です


バックには七高山っ♪



先頭はM橋さんっ!


ひゅーひゅー♪ めっちゃ安定してるぅ~



続いてM山さん! 後ろからH坂さん!!


Mパパ、すっかりイントラ状態でレッスンしてくれてました♪



上手い人の後ろを滑るとめちゃくちゃいろんなことが覚えられますよね




さぁ、怖がらないでトライ!


ゴーゴー♪





そんなこんなで七ツ釜。


山頂からの標高差、約650m



ここまで降りてくると、なんだか空気感が違います



事前の遠目でのインスペクションだと顕著なクラックは無かったので、一応中段まで降りて一旦ストップして下段を降りました


最後の縦溝は深かったぁ~ ( ̄▽ ̄;)




スキーが刺さるってことはないんだけど、板がめっちゃしなります(ハイクの時はクライミングサポートが何度も倒れましたww)




いつもはスキーヤーズ・ライトが平坦だけど、この時期になると全面的に縦溝だもんねー




なんとか全員無事に降りてきた!



さぁ、次はジョニーが待ってる!


なるべく高度を落とさないようにトラバーーーーースっっっ!



んで、縦溝祭りのジョニーゲレンデw


ジョニィが来たなら伝えてよ

 縦溝ばかりだと

割と元気よく 滑って行ったよと

お酒のついでに話してよ

友だちなら そこのところ

うまく伝えて



⬆️ まぁこんな気分っすw





こんなところも攻めてくるMパパ



あ、飛ばされそうになってるのはカットしときましたw



そして竜ヶ原の手前の最後のバーン


ここもガタガタでしたね~



お、最後に魅せてくれました♪


うん、リードスキーを踏む足の形がいい感じ!



上部の斜面とかなり変わってるのはM山指導員の集中レッスンの成果かな?



そしてM橋さんもテレターンで降りてきます


なかなかやるのぅ♪



そしてシンガリからM山指導員っ!


ショートターンで攻めてました♪



最後の斜面のボトムの陥没はさらに大きく深くなり、真ん中は融けて水芭蕉が白い花を咲かせていました



その後、スタートしたときのラインから雪を繋ぎ、スキーを脱がずに駐車場へ!


みんな無事に下山です♪ 




七高山、登っちゃったぞ~ \(^o^)/



名残惜しいけど、これがファイナルかな…


今回参加できなかった八戸店のトモ君から『源さん、6月は行かないんすか?』って煽られているんだけどww







雨ニモマケズ 
風ニモマケズ
深雪ニモ急登ニモマケヌ
丈夫ナ足ヲモチ
慾ハアリ
インスペシテハ
イツモムフフトワラッテヰル

中略

東ニパウダーノ斜面ガアレバ
行ッテノンストップデボトムマデスベリ
西ニツカレタ仲間アレバ
行ッテソノザックヲ背負ヒ
南ニスティープナ斜面ガアレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニ粗目ヤフィルムクラストガアレバ
オモシロイカラ一緒ニヤロウトイヒ
フラナイ冬ハナミダヲナガシ
残雪ノ春ハウキウキアルキ
ミンナニマダ滑ルノカト聞カレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ