人生に絶望しているあなたへ 「ショーシャンクの空に」がくれた希望 レビュー | むびふるの映画日記 20代映画好き社会人のレビューブログ

むびふるの映画日記 20代映画好き社会人のレビューブログ

初めまして。映画好きの社会人むびふるです。
映画はオールジャンル見ます。特に好きなのは人間ドラマです。

「この映画を見てよかった!」と
満足感を高められるようなブログを目指したいです。

 

こんな映画を見たい方にお勧め

今つらい状況にいて、どうすればこの苦しみから逃れられるだろう、ともがいている人にこの映画をぜひおすすめしたい。この映画には人生の辛い時を生き抜くためのエッセンスが詰まっています。映画を見終わった後、「さあ、私も明日から頑張ろう」と勇気や希望をもらえること間違いなしです。

 

あらすじ

銀行の大頭取として働いていたアンディ・デュフレーン。ある日、妻の不倫が発覚し、その直後に彼女とその愛人が殺される。

アンディは殺人犯として逮捕されるが、無実を証明できず、終身刑を言い渡されてしまう。

送られた先は、厳しい規律と絶望に満ちたショーシャンク刑務所。

しかしその中で彼は、静かに、確かに、ある奇跡を起こしていく。その奇跡とは。

 

 

 

 

 

↓以下ネタバレです。

 

①    アンディの生きる姿勢

無実の罪で刑務所に入ることになったアンディ。刑務所の中では、幾度となく苦しみながらも、希望を失わず、数々の奇跡を起こします。

 

 刑務所で歩いているアンディの姿をみたレッドはこのように言っています。

「物腰が他の囚人とはまるで違った。まるで公園を散歩しているかのように歩いていたよ。彼は自分だけの世界を持っていた。僕は人間的に彼が好きだった。

 

刑務所で時が過ぎるのを待つ彼らは、新人をいびったり、賭け事をすることで何とか気を紛らわし生活する中で、アンディだけは何か違うことを考えているというこの描写が大好きなのです。

 

まず、銀行員時代の知識を生かして、刑務官の確定申告等の相談を一手に引き受けるようになりました。

 

繁忙期には事務員を雇って、仲間にも良い思いをさせてあげる仲間思いの一面も見えます。

 

アンディはこうして、知識や経験を武器に、自らの道を切り開いていくのです。

 

次に彼は刑務所内の図書館を充実させたいと考えるようになり、6年間も国に手紙を送り続け、予算の増額を求めました。そして彼の熱意が伝わったのか、手紙を出し続けてついに6年目に、予算が増額となりました。

それを聞いた彼は「たった6年で」と呟きます。6年手紙を出し続けるというのは、どう考えたって大変なことですが、それを「たった」と言い切ってしまうところが、実に彼らしいのです。その一言に、アンディの信念の強さと、希望を持ち続ける人間の尊さが凝縮されています。

 

私達は1年やったのに成果が出なかった!と嘆くことがあります。5年、10年やってから、芽が出ることもあるのに、諦めてしまう方が大半じゃないでしょうか。

アンディは長いスパンで成果を考えているのです。

 

“There’s something inside… that they can’t get to, that they can’t touch. That’s yours.”

“What are you talking about?”

“Hope.”

 

日本語字幕だと:

「心の中には何かある。誰にも奪えないものが。それが希望だ。」

 

彼は目の前のことや明日のことを嘆くより、何年も先の未来を見つめて、今できる最大限の努力を積み重ねていきます。

 

そして20年かけて成功させた脱獄。

雨の中で両手を上げて、自由になった喜びを全身で感じるアンディの姿は、伝説に残る名シーンです。

 

「Get busy living or get busy dying.」——生きるか、死ぬか。どちらにせよ、“必死”でなければならない。

アンディのこのセリフは、現実の私たちにも突き刺さる力強いメッセージです。

 

とにかくこの映画には名言がたくさん出てくる、アンディは名言メーカーなのです。

 

②    アンディと仲間たちの友情に涙。

 

アンディの辛い日々を支えたのは、間違いなく仲間たちの愛情です。

 

調達屋のレッドはアンディが必要なものを次々と手に入れては、彼に差し出します。

レッド無くして今回の脱獄は成功しなかったでしょう。

 

屋上での勤務では、アンディがハドレー主任に対し、貯蓄のアドバイスをしたことで、仲間達にもビールのご褒美が与えられます。

 

自分はビールを口にしなかったアンディ。しかし彼は、仲間たちが嬉しそうにビールを楽しんでいる姿を、満ち足りた表情で静かに見つめていました。そんな彼の姿がどれだけ仲間思いであるかを物語っています。

 

人間にとって幸せとは何か。

美味しいものを飲んだり食べたり、賭けに買って煙草を1本でも多く集めることじゃない。

自分以外の人間を喜ばせること、人の役に立つことが、本当の意味で心を満たすのです。

そして、それはどこにいても、刑務所にいてもできることです。

 

彼はきっとそのことに気づいていたのでしょう。

図書館を作ったり、トミーに高卒資格を取らせたり、他者に尽くすことで必死に現実を耐えていたのでしょう。

 

その気持ちに応えるように、仲間達は彼の好きな石を集めて贈ったり、懲罰房から出てきた彼を慰めたりすることで、彼らの絆は更に深まっていきます。

 

③ ブルックスの死

 

人によってはこのシーンが1番悲しく、そして印象に残っているのではないでしょうか。

 

刑務所で50年を過ごしたブルックスにとって、塀の中こそが「帰る場所」となっていたのです。そんな中、仮釈放が決まり、ひどく動揺します。

 

出所後、まず現代のスピードについていけません。街に出れば車に轢かれそうになり、バイトをするも動きが遅いとなじられてしまいます。

 

彼は辛い日々に別れを告げます。

何とも悲しいシーンです。

 

彼はこの先の未来に希望を持てなくなってしまいました。

希望をなくした人はもろい、と感じるエピソードでした。

 

 

③    レッドと一緒に私たちも成長する。

この映画は始終レッドの語りで進んでいきます。

 

終身刑ですでに20年、刑務所で暮らしているレッド。

 

“Let me tell you something, my friend. Hope is a dangerous thing. Hope can drive a man insane.”

 

日本語字幕だと:

「お前に言っとくが、希望は危険だぞ。希望は人を狂わせる。」

 

レッドにとって希望は敵でした。

 

しかしアンディの行動一つ一つに勇気づけられていきます。

そして、アンディの脱獄。これは彼に更なる希望の種を植えることになります。

 

レッドも40年の服役を終えて、仮釈放されます。仮釈放後は、ブルックスの同じように現代のスピードについていけずに、鬱々とした気持ちになります。

 

しかし、刑務所でアンディとした約束を思い出し、バクストンの牧草地でアンディからの手紙を見つける。

アンディと会うことを楽しみに、バスで向かうレッドはすでに希望を手に入れて入れています。

 

アンディがレッドに希望を与えてくれなければ、レッドは今頃ブルックスと同じ道を辿っていましたかもしれません

 

この映画を観て、一番共感を覚えるのは、語り部であるレッドかもしれません。刑務所では初日から暴力によって人の命が奪われ、頑張っているトニーが殺され、悲しい事件が次々と起こり、この映画を見ている私達は悲しく無気力になります。

そこに、アンディが希望を与えてくれる。絶望的な感情に光がさし、いつのまにか希望をもって生きれるようになるのです。

 

いつのまにかレッドと同じように、私達が明日への勇気をもらっている、という不思議な映画でした。

 

こんなふうに魂を揺さぶり、希望を思い出させてくれる映画が、これからも世に生まれ続けてほしいと思いました。