東京女子卒業間近!坂崎ユカが語る瑞希との合体技“トイ・ストーリー1~4” | プロレスライター新井宏の「映画とプロレスPARTⅡ」

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”マジカルシュガーラビッツ”坂崎ユカ(左)&瑞希

 

 東京女子プロレスの坂崎ユカが11・26名古屋、12・1後楽園ホール大会、12・6北沢タウンホールの残り3大会にて団体を卒業、海外に拠点を移し、アメリカのAEWが主戦場となる模様。これにより、瑞希と組んだ東京女子の名タッグチーム、マジカルシュガーラビッツはしばらく活動休止ということになりそうだ。プリンセスタッグ王座に3度就いたマジラビには、トイ・ストーリーという合体技がある。これはもちろん、映画『トイ・ストーリー』シリーズからインスパイアされたもの。映画同様、この技は1から4までの4種類で、それぞれが映画を観ての印象から開発された。今回は坂崎自身が、マジラビの合体技を解説!

「トイ・ストーリーという合体技には1から4まで4種類があります。数字はインスパイアされた順番でもありますね。1が2人でコーナーに上がり肩を組んでダイビングクロスボディーをするヤツなんですけど、『トイ・ストーリー』(95年)でウッディというカウボーイの人形と、バズっていう宇宙飛行士の人形が2人で一緒に飛んでるというのがあって、私たちも一緒に飛べないもんかねえと思って考えたのがトイ・ストーリー1です。それが最初のトイ・ストーリーの技ですね。2は瑞希をアバランシュホールドの形で上げて投げるボディープレス。2人で飛ぶのが1と似てはいるんですけど、両手を広げて飛んでる人を肩で支えて物理的にプレスする。これも1を観たときのイメージから連想したヤツです。3は私の肩に瑞希が乗って発射する。肩の上から瑞希がクロスボディーで飛んでいくんですね。それも1作目の場面からのインスパイアで、ロケットにつながれて飛んでいくというところからなんですね。そこからのインスパイアで瑞希を飛ばす。4は、2方向で飛んでいく技です。私がリング内にスワンダイブで飛び、瑞希は場外。これは抽象的ではあるんですけど、『トイ・ストーリー4』(19年)の場面から考えました。バズとウッディが別々な道を歩くんですよ。同じところにいたオモチャが違う方向に飛んでいくというところから連想した技ですね。技の4と映画の4がちょうど被りましたね」

 映画の4では、ウッディとバズの別れと新たなる旅立ちが描かれた。技の4もそれであり、実際のリングでも坂崎が新たなる旅に向かうこととなる。現在『トイ・ストーリー5』が製作中とのことで、すでにウッディとバズのカムバックが予告されている。映画の5公開が、将来のマジラビ再合体を予感させることになるかもしれない。11・26名古屋、12・1後楽園、あるいは12・5北沢でマジラビ最後のトイ・ストーリーが見られるか。それがトイ・ストーリー4ならば、映画のエンディングと一致する。そして、5公開からの再合体で5開発へ。そんな夢につながればいいな、と思う。