新作映画鑑賞「タイトル、拒絶」群像 | アーチストの歓喜

アーチストの歓喜

夢と現実のはざまで


狭い中の話といえばそうだけど
デリヘルという特殊な場を舞台に
ほぼ風俗待ち受け事務所だけを中心に描く野心作

ちょっとしたグランドホテル形式
群像劇にもなってるのは好きなパターン
伊藤沙莉はそこまで好きなわけじゃないが
生意気やさぐれ女キャラをうまくキャスティングした

むしろ中心になるマヒル役の恒松祐里が
引きのある魅力を発している
普段は明るく可愛い女の子なのに(金にはシビア)
妹(モトーラ世理奈)との場面だけ、やるせなさが出ててよい

劇団「 □字ック」主宰の山田佳奈が
2013年初演の同名舞台を、自らのメガホンで映画化したらしい
女性監督が描く風俗の世界

性のイヤらしさよりも、人間関係のイヤらしさが
際だつようだけど、それをどう見るかは好みによる
自分は嫌いじゃなかったし、刺激を受けた☆