新作映画「アリータ バトル・エンジェル」銃夢 | アーチストの歓喜

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夢と現実のはざまで


昔読んだあの傑作SF漫画「銃夢(ガンム )」を、
同時期にジェームズ・キャメロンも読み
映画化を長年にわたり熱望して いたとは
『アバター』シリーズの撮影により、監督は譲ったものの
脚本・製作はキャメロン、そして監督は『シン・シティ』のロバート・ロドリゲス

クズ鉄町の世界観、そして人の心を持つサイボーグ
ガンム(アリータ)をいかによみがえらすか
それがこの映画のポイントだろう
ただクズ鉄町については、素晴らしいけれど
セットであることに変わりはなかった
なので、やはり細かいところのリアリティはない

まるでディズニーランドのようだ
汚しを入れてるけど、どこかキレイ
むしろ『ブレードランナー』のような近未来感か
『スターウォーズ』のような砂漠のほうがよかった
アリータについては、大きな目が賛否呼んでたが
個人的には大賛成だった

なぜなら、アリータは元からロボットなので
人間離れしたCGの目のほうが、
サイボーグとしてのリアリティがある
(むしろ人間みたいな腕、とかのほうが気になったくらい)
最初CGなのか俳優が演じてるか分からなかったが
それはアバターでも使用されたモーションピクチャーだった

しかし圧倒的なのは、バトルシーン
これについては、ハリウッド映画の本領発揮
日本発の漫画なのに、SFは日本映画では予算も迫力も出ないから
今回はキャメロンさまさまで
しかも刀を使うなど、型がある造形美は日本的様式を感じさせる

しっかりした漫画シリーズが原作だから、
世界観や感情面もたるみがなく
映画自体もシリーズで見たいと思わされた
そんな映画は珍しく、普段はTo be continueに苛立つのに
この映画では許せてしまった作品

★★★★