おうちで映画「ジョゼと虎と魚たち」 | おうちで映画

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「ジョゼと虎と魚たち」




大好きです。

5点満点中、、、5点

オススメ度、、、100%


田辺聖子さんの小説の映画化。

原作は短編なのだけど、映画化され、最近アニメ化され、愛されているお話です。


この映画は

犬童一心監督!

渡辺あや脚本!

「メゾン・ド・ヒミコ」の名作コンビ。


ジョゼと名乗る足の悪い少女と、

普通の大学生の恒夫との恋の話なのですが、

なんともいえない雰囲気なんです。 




古ぼけた長屋に、祖母と住んでいるジョゼですが(本名は久美子)部屋は可愛く飾られていて、拾ってきた色んなジャンルの本がどっさり。





中でもサガンの「一年ののち」がお気に入りで、続編もいつか捨てられないかなと待っている。

捨てられた教科書で勉強したり、博識なジョゼ。

自分の時間の中で、ゆっくりとこっそりと生きている。




普通の大学生で、適当に遊んでいる恒夫には、すごく新鮮に映ったジョゼに段々と惹かれていきます。


↑たぶん、おばぁが拾ってきてくれたであろう、古着もジョゼ風に着こなしてます!かわいい。


それが恋なのか、情なのか、どんな感情なのか、見ているこちらはあまりわからないけど、2人は付き合っていきます。




ジョゼがサガンの小説の一文を読みます。


いつか彼女は、彼を愛さなくなるだろう。

そしていつか彼もまた、彼女を愛さなくなるだろう。

僕らはまたもや 孤独になるそれでも同じことなのだ。

そこにあるのは、流れ去った1年という月日があるだけなのだ…


さらにジョゼは言います。


恒夫に会うまでは、自分は海の底にいた。

そこでゆっくりなにも感じず過ごしていた。

でも恒夫に会って海の上に来た。

もし別れたら、もうあの場所には戻れない。

海の底をころころ転がるんだろう。

でもそれでもいい。


ちょっとセリフあやふやですけど、こんなようなこと。

なんだか、別れを予言するかのような。


このシーンが本当に切なくて大好きです。


池脇千鶴と妻夫木聡がほんとうに素晴らしい!

池脇千鶴の、ちょっと怪しげな、儚げな、浮世離れしたジョゼと、



妻夫木聡の天真爛漫な普通の大学生っぷり。


↑上野樹里ちゃん出てます。若い、、


お伽話のようでいて、ものすごくリアルな、

そんな映画です。


ラストの妻夫木くんの涙よかった、、、


そうそう、音楽はくるり!

映画の雰囲気まんまで最高。


まあまあな描写ありますので、誰かと一緒に見るときはお気をつけて〜