舞台設定を変えればもっと良かった

 

イタリアの名車 フェラーリの創設者 エンツォ・フェラーリとその妻ラウラ・フェラーリの愛憎劇と伝説の公道レース”ミッレミリア”を描いた作品です。

 

監督がマイケル・マンということで期待していたものの、期待したほどの作品ではなかったです。

エンディングが中途半端に終わったことに加えて、エンツォとラウラ以外のキャラクターの描き方が中途半端でハイライトとなる”ミッレミリア”に登場するレーサー5名の描き方が中途半端でレース中もどれが誰か区別がつかず(フェラーリのライバル車も

同じボディカラーであることがさらにややこしくしている)、感情移入することができなかったです。

上映時間を長くするか、それともフォーカスを当てるキャラクターを1~2名すれば感情移入ができたかもしれません。

 

本作はフェラーリ社設立10年後を描いていますが、描いた時代背景を変えた方が良かったように思えます。エンディング近くの

エピソードからストーリーを開始すれば、フェラーリ復活にフォーカスが当たり作品に深みが出たように思えます。

 

ところで本作の主演は、スター・ウォーズでカイロ・レンを演じたアダム・ドライバー。スター・ウォーズ終了後も様々な役に挑戦し、カイロ・レンのイメージを既に払拭しています。これは本人の意向なのか、マネージャーの戦略なのかわかりませんが、俳優イメージを固定させない成功例かと思います。

【2023年/アメリカ】

【ジャンル】ドラマ

【出演】アダム・ドライバー ペネロペ・クルス 他

 

 

 

映画『フェラーリ』公式サイト|7月5日(金)全国公開 (ferrari-movie.jp)