単なるパニック映画ではなく「あなたならどうする?」と問いかける人間ドラマ

 

映画のポスターから飛行機という密室で起こるバイオテロをテーマにしたパニックアクション映画だと思っていましたら、実際

鑑賞すると危機的状況の中で「あなたならどうする?」と究極の選択を観客に問う人間ドラマでした。

 

物語の中には映画的要素、つまり現実とは少しかけ離れた誇張した内容も含まれていますが、本作で描かれているバイオテロは現実社会でいつ起こってもおかしくない話で(日本では実際に起こりました)、そのテロの混乱の中で組織における縦割りの弊害、

インターネットのメリット、デメリットなど現代社会で抱えている課題、問題も登場し、あながち「これはフィクション」と単純

に割り切れない作品になっています。

 

一人の人間の命は重いですが、本作に描かれているような状況で乗客、その家族、政府関係者、航空関係者のいずれかが「もし自分だったらどのような判断でどのような行動を起こすか」と作品を通して考えさせられます。

 

いずれにしろこのような事件が起きないことを祈るばかりですが、不安定なこの世の中。何が起こるかわからないので、色々な場面を想定して準備する必要があります。物騒な世の中です。。。

 

メインキャラクターの二人には韓国の名優 ソン・ガンホとイ・ビョンホンが演じており、危機的状況下で思い悩み、行動する姿を

熱演しています。

 

【2021年/韓国】

【ジャンル】ドラマ

【出演】ソン・ガンホ イ・ビョンホン チョン・ドヨン 他