自分の孫に誇れる行動をしよう

 

 

1989年に制作されたジャッキー・チェン監督、主演の作品を4K映像にした作品で

ストーリーは当然オリジナル版と同じです。

 

本作は、ジャッキー・チェン本人が好きな映画の1つとして選んでおり、オリジナルがアメリカ映画「一日だけの淑女」「ポケット一杯の幸福」をベースにしたリメイク作品である為、アクションオンリーではなくドラマとしてもよくできた作品です。

 

香港に流れついた若者がひょんなことからギャングのボスになり、貧しいバラの花を売る老婆の為に仲間と共に人肌脱ぐという人情劇として仕上がっています。

 

ストーリーの中でジャッキー演じるボスが老婆の為に香港のギャングたちに助けを求めるシーンがあります。

当然、彼らは荒くれ者。簡単には協力してくれません。その時にジャッキー演じるボスが発するのが「今の生き方をしていてこれから生まれてくるみんなの孫たちに誇れるのか?人生の中で1度でいいから人に役立つことをするべきではないか?」という
セリフ(鑑賞時にセリフ書けないので正確には覚えていないですが、こんな内容でした)。なぜ、息子、娘ではなく孫なのかはわからないのですが(笑)。

その熱弁に対してギャングたちがどういった行動するのかは映画を観て確認していただきたいのですが、これはギャングに限った話ではなく、我々一般市民にも当てはまるセリフではないでしょうか?

 

役に立つ、人に感謝される。生きていく上で非常に大切な考えだと思います。

ジャッキー・チェン=アクションオンリーの印象が強いですが、本作はキレキレのアクションはもちろんのことドラマ部も丁寧に作られ、生きていく上での大切なメッセージが込められています。

ちなみに好きなシーンの1つに”香港の山口百恵”ことアニタ・ムイが歌う「玫瑰 玫瑰 我愛你」があります。

【1989年(2024年)/香港(日本)】

 

「ジャッキー・チェン〈4K〉映画祭」オフィシャルサイト (jackie4k.com)