この内容であれば犬の惑星でも良かった

 

幼少期にテレビで観たオリジナル版「猿の惑星」。

ラストシーンも驚いたものの、どちらかというと恐怖を感じたのは、服を着て二足歩行で歩き、理路整然と話すチンパンジーやオラウータンや言葉より暴力のゴリラ。

手作り感はあるものの「猿に征服された地球」を子供が想像するには十分な内容でした。

1作目の人気で作られた続編。人によっては様々な意見もありますが「最後の猿の惑星」のエンディングは、通常クオリティが落ちていくシリーズものに反して良いものだったと記憶しています。

思い出すと種族を超えての協力が描かれており、今の時代に刺さる内容のようにも思えます。

 

その後、2001年にティム・バートン版がオリジナル版も踏襲しつつ製作され、現在のリブート版。

オリジナル版と比較するとCG技術の進化で「進化した猿たち」は本物の生き物のように見えます。

直近の2017年の「グレートウォー」から約7年を経ての本作ですが、鑑賞して思ったのが、そもそも改めて製作する必要があったんだろうか?という疑問でした。

 

予告編を観た人はお解りの通り、猿と人間の対立関係が本作の軸です。が、「これ猿でなくても良いんでは?異星人(エイリアン)でも何なら二足歩行に進化した犬でも良かったんでは?」とストーリーが進むにつれて疑問がふつふつと沸いてきました。

 

オリジナル版は、猿である理由はあったかと思いますが、本作は「猿じゃなくても」というのが本音です。

 

また、対立する人間についてもかなり無理がある。エンディング観ても驚きよりも突っ込みしか思い浮かばず、多分、続編に続く内容でした。

 

さて、この路線で進むのか?それとも本作のエンディングを踏襲しつつ大幅な改変するのか?はたまた、フェードアウトするのか?内容よりも次作への繋ぎが非常に気になります。

 

【2024年/アメリカ】

【ジャンル】SF

【出演者】 オーウェン・ティーグ  フレイヤ・アーラン ケヴィン・デュランド

 

 

 


シリーズ完全新作 映画『猿の惑星/キングダム』|20世紀スタジオ公式 (20thcenturystudios.jp)