まずは投票して我が国の政治に参加しよう

 

戦後の日本で最長の政権を担った安倍政権の検証映画です。

安倍政権への批判ともとれる内容もいくつかありましたが、大部分が安倍政権が行ってきた事実を通して観客(日本国民)への問いかけを行っている作品だと思えました。

 

本作観て改めて思ったのが、安倍政権の功績はあるものの本作で提起された問題に対して何も回答していないという事実です。

その為、鑑賞後は鑑賞前以上に今後の日本について不安しか覚えなかったです。

 

内容が内容だけに上映されている劇場もかなり限られています。その為、近場で上映館が無ければ鑑賞するだけでも一苦労です。しかし、作品を観て、我が国の今後を真剣に考えるきっかけを作るには良い映画です。

 

安倍元首相が亡くなられた直後の選挙において、ある高齢の有権者が「これは弔い合戦だから与党に投票する」とのコメントを発しているインタビューを観ました。
安倍元首相の最期は許してはいけない行為によるものです。

しかし、最期と政治は別物です。それを理由に投票するのは、お門違いです。

「俺の1票は俺のもの。誰に投票しようが自由だ」と言われるかもしれません。確かにそうです。但し、その1票が今後の日本を決める1票だということを改めて考えるべきではないでしょうか。

今の日本の状態を作っているのは政府や政治家だけでなく、我々国民もその責任はあることは認識するべきです。

 

本作を観て、多分、色々な意見が出てくると思います。作品を否定する人。今の政治を肯定する人。今の日本の問題を声高に叫ぶ人などなど。

国の歴史はこれからも続きます。その為、今、「本当に今のままで突き進んで、未来の日本人たちは幸せになるんだろうか?」と今こそ議論を戦わせるべき時期なんではないかと思います。そのきっかけとして本作は良い作品と思います。

あなたは本作を観て、どんな考え、どんな思いが浮かぶでしょうか?


【2023年/日本】

【ジャンル】ドキュメンタリー

【出演】安倍晋三 他

 

 

 

 

5月3日緊急リバイバル上映!『妖怪の孫』公式サイト (youkai-mago.jp)