ナポレオン

監督リドリー・スコット、主演ホワキン・フェニックス。この組み合わせでまず期待。

どんな軍師の活躍を描いた超大作を鑑賞できるんだろうかと期待を持って鑑賞しましたが、登場する軍師は想像とは違い、妻への異常なほどの愛情を持つ、英雄のイメージとかけ離れたナポレオンを描いた作品でした。

リドリー・スコットが監督した作品なので、多分、本作で描かれているナポレオンが真の姿なんでしょう。

作品自体は、長時間の作品でしたが無駄なエピソードもなく面白かったですが、登場するナポレオンが「ちょっと違う、かなり違う」というキャラクターで「本当にフランス史上最高の軍師なのか？」と疑問に思いました。

ナポレオン指揮による戦いは数多く、勝利もあれば敗戦もあります。

多くの兵士が戦場で犠牲になっています。国の為というのはわかりますが、本作のナポレオンを見て「軍師の為に戦う」と戦場に身を挺する戦士は果たして何人いたんでしょうか？

兵士は数千人、数万人。殆どの人がナポレオンの実物を観たことがなく、偶像としてしかとらえていなかったかもしれません。

もし仮に今の時代にナポレオンがいたら？とふと考えました。

今の時代はＳＮＳがあり、インターネットにつなぐことができれば大人から子供まで誰でも情報を発信し、得ることができます。

「実はナポレオンは。。。」という投稿があると一気に兵士達に拡散されます。

それでも兵士達はフランスの為、ナポレオンの為に戦うでしょうか？

多くの歴史の登場人物はその時代背景も手伝い、歴史を作った訳で、別の時代であれば世に出ていないかもしれません。

【２０２３年/アメリカ】

【ジャンル】ドラマ

【出演】ホアキン・フェニックス　ヴァネッサ・カービー　他