剛腕刑事が今日も行く
マ・ドンソク主演の痛快刑事アクションドラマの第三弾です。
最初から最後まで殴り合いが続きます。血も吹き出ます。この文字を見るだけで血が苦手な人は「ちょっと(観るのが怖い)」と思われますが、通常の残酷なスプラッター映画とは本作含めてこの作品のシリーズは一線を画しています。
テーマは「勧善懲悪」そのもです。腕っぷしの強い一人の刑事がバッタバッタと悪党共を殴りまくり蹴散らしていきます。
書くとかなり残酷な情景が浮かびますが、鑑賞中は相手が絵にかいたような悪党だけに「もっとやれ~」とついつい思ってしまいます(笑)。また、主演のマ・ドンソクの愛嬌ある顔や佇まいが残酷なシチュエーションを緩和しているようで、これが他のスプラッター映画と一線を画している要因かもしれません。
マ・ドンソクのアクションシーン(暴力?シーン)ですが、説得力抜群です。アクション映画の中には「こんなことあり得ない」「このキャラクターがこんなに強い訳がない」と鑑賞中に興ざめする作品も少なくないですが、本作は「あっ、強い。本当に強い」と思わず唸ってしまいます。
昔、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の「コマンドー」という映画があり、誘拐された娘を助ける為に一人で数百人相手に戦い、シュワルツェネッガーの体躯の大きさや迫力から「本当に一人で数百人を相手に勝てるかも」と思いましたが、その作品同様の強さの説得力が本作のドンソク演じるマ・ソクトにはあります。
エンディングから続編あるようですが、シリーズものの悲しさで「シリーズが進むにつれてクオリティが落ちる」訳ではなく、本作は珍しく毎回パワーアップしていきます。次作も期待です。
【2023年/韓国】
【ジャンル】アクション
【出演】マ・ドンソク キム・ミンジェ 他