走る殺し屋 狙う殺し屋 プロの殺し屋 藤井風に似ている殺し屋

 

全く期待していなかったものの非常に面白かった作品でした。

まだ4月。1年の1/3あたりですが、今年度観た中で一番です(今のところ)。

韓国映画で一言で書くとプロの殺し屋の大活劇です。

色々とキャラクターが登場しますが、最初はその関係性がよくわかりません。

話が進むにつれて徐々にそれぞれの関係性がわかり、オチは「あ~なるほど。そう来たか」という納得と驚きのエンディングです。
 

殺し屋の映画なので殺しのシーンは数多く出ます。まぁ、残酷です。血が苦手な人は卒倒するかもしれないです。
但し、作風自体はそれほど残酷なものか?というとそうでもなく、笑えるシーンも数多くあります。

テーマ自体は暗いです。コピノなど韓国やフィリピンが長年抱えるテーマも含まれ、それだけを観ると気分が暗くなります。

そんなダークなテーマもキム・ソンホ演じる殺し屋のキャラクターのお陰で全体的に暗い雰囲気にはなっていません。
 

このソンホ演じる殺し屋が、また凄い。韓国版ターミネーターか?と思えるほど、相手が逃げても逃げてもどこまでも走って追いかけていきます。追跡シーンも本作の見どころのシーンです。また、彼が発する「プロ」という言葉を聞いて、「プロとは、常に冷静沈着でいかなる場面でもユーモアを忘れず、そして仕事を全うする」という定義が頭に思い浮かびました。間違っていないと思います。
 

そんなプロの殺し屋。登場シーンから「あれっ?藤井風に似ている」と思い、鑑賞後にネットに調べると藤井風や尾上松也に似ていると話題になっていました。藤井風が殺し屋演じたら本作のようになるんでしょうか?

全体通して中だるみもなく、エンタメ映画としては秀作でした。また、キム・ソンホ演じるキャラクターが非常に魅力的であった為、ぜひとも続編を見たい作品です。

【2023年/韓国】

【ジャンル】アクション

【出演】キム・ソンホ カン・テジュ キム・ガンウ 他

 

 

 


映画『貴公子』公式サイト (synca.jp)