中国発のSF映画で小説「三体」で有名なリウ・ツーシンの短編小説の映画化作品です。

太陽系消滅の危機に晒された地球を各国が力を合わせて地球を守る(太陽系を奪取する)というお話しです。

作品に描かれている太陽系消滅なのかどうかわかりませんが、今後、多分、世界を揺るがす天変地異は起こるでしょう。起こらないに越したことはないですが、起こることも想定した方が良いでしょう。その場合、単一国だけでなく、世界の国々で力を合わせなければなりません。
さて、その場合、一体どこの国がリーダーシップを発揮するのでしょうか?
映画の世界では、何度も地球は危機的状況に陥っています。その時のリーダーシップを発揮するのは、映画の製作国です。「インディペンデンス・デイ」「アルマゲドン」ではアメリカがリーダーシップを発揮し、我が国の「妖星ゴラス」では日本が先頭の立ち、本作は当然中国です。

実際、世界の危機、地球の危機が起こった時は一体どの国が仕切るのでしょうか?

本作のように1つの国が方針を決めて他国が協力するのでしょうか?それとも国々の思惑による主権争いにより危機的状況を回避できないのでしょうか?
今も解決しないウクライナ情勢などを見ると「本当に世界は一枚岩になれるのか?」ということを懸念せざる得ません。

本作SFパニック映画で当然フィクションですが、昨今の世界情勢を見ると違う視点で考えさせられます。

因みに本作の解決策には、アンディ・ラウ演じる量子化学者のエンジニアが思いも寄らない方法を見せてくれます。太陽系脱出よりも彼の解決策の方が現実的なような気がします。

 

映画『流転の地球 -太陽系脱出計画-』公式サイト (rutennochikyu.jp)