自分勝手な人達の恋愛模様

 

今年度のアカデミー作品賞、脚本賞にノミネートされ、多くの映画祭でもノミネートや受賞している話題の作品。

 

24年前の韓国での初恋の相手同士。女性(女の子)は家族の都合で海外へ移住し、男性(男の子)は韓国に残る。それから12年後に男性はインターネットを駆使して女性を見つけ出し、また、二人のやり取りが始まる。
インターネット。本当に便利なツールです。数十年前ならまず再会できないシチュエーションでも会わせてくれます。
二人のちょっとしたすれ違いでまたまた関係は解消。

それから12年後(最初から24年後)二人は再会し、女性は結婚しており、男性は独身。

映画としては運命の糸的に描いているものの、私は女性の結婚相手の男性目線でついつい作品を観てしまった。「これは本当に運命の糸、本当の愛で終わらせてよいのか??」

どうも納得できない恋愛模様で「自分たちが良ければそれでも良い」という風に思えて全く共感できなかった。

 

「再会してもキスもしなくて、肉体関係も結ばなかったら不倫ではない」という意見も確かにあるでしょう。それは考え方の自由。が、精神的に離れている方が実は痛いんではないだろうか?

どうも24年前の初恋同士の二人に感情移入ができず、女性の相手についつい同情してしまった。


数十年前の映画でロバート・レッドフォードとバーブラ・ストライサンド主演の「追憶」という映画があった。二人の男女の出会いと別れの映画である。ラストシーンを

見てお互い好き同士だが結ばれないという大人の恋愛の複雑さ、難しさに理解できた。本作にはそれが見えない。今は本作に描かれているような恋愛事情が普通なんだろうか?疑問が残る。。。
【2023年/アメリカ 韓国】
【ジャンル】ドラマ
【出演】グレタ・リー ユ・テオ ジョン・マガロ 他

 

 

 


映画『パスト ライブス/再会』|2024年4月5日(金)公開 (happinet-phantom.com)